読み書きができないまま大人になった主人公が、妻へのラブレターを書こうと奮闘する実話をもとにした映画『35年目のラブレター』が2025年3月7日(金)に公開される。このたび、本作で夫婦役を務める笑福亭鶴瓶原田知世の直筆コメントが到着した。

【写真を見る】主人公の保を演じる笑福亭鶴瓶の直筆コメントも到着

戦時中に生まれた西畑保は十分な教育を受けることができず、読み書きができないまま大人に。自分を支え続けてくれた最愛の妻、西畑皎子への感謝を自身で書いた手紙で伝えようと、保は夜間中学に通い始める。一から文字を習い、妻へのラブレターを書こうと奮闘する夫婦のエピソードは、2003年に朝日新聞で紹介されるとテレビや雑誌で取り上げられ、さらには創作落語になるなど様々な形式で広まり多くの感動を呼んだ。本作は、そんな実話をもとにした映画だ。主人公の保を、落語家、タレント、俳優として活躍する笑福亭が演じ、その妻の皎子を原田が演じる。芸能界の前線で活躍するベテラン俳優の2名が初共演をはたし、明るく愛に満ちた夫婦像を二人三脚で作り上げていく。監督、脚本は『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)、『今日も嫌がらせ弁当』(19)など、ユーモアに富んだヒューマンドラマを手がけてきた塚本連平が務めている。

主人公の保を演じる笑福亭はコメントで「先日、西畑保さんに実際にお会いしました。歳を重ねてから何かいいものを手に入れた人って、なんか嬉しそうなんです。そこが一番大事です。嬉しそうなんですね。『字』を書いたことで人生が豊かになって、それだけ努力もされて…凄く素敵な方でした」とモデルとなった保本人の印象をコメント。また、妻の皎子を演じる原田は「脚本を読んで本当にすごく素敵なご夫婦のお話だと思いました。舞台が奈良県なので関西弁での演技が少し不安でしたが、鶴瓶さんと夫婦役をやらせていただくこんなチャンスはないと思い、参加させてもらうことを決めました」と出演への思いを語った。モデルとなった保本人は、「僕の人生が映画化されると聞いたとき、驚きました。夢かと思いました。初めて鶴瓶さんの名前を聞いてあの有名な方なのかと、それも夢のようでした。この映画をたくさんの方々に観てほしいです。いまから心がわくわくしています。そのために長生きしたいです」と喜びをコメントしている。

本作は現在、鋭意撮影中。大切なひとへ感謝の気持ちを伝える、心温まる夫婦の物語の公開を楽しみに待ちたい。

■<キャスト、スタッフコメント>

笑福亭鶴瓶(西畑保役)

「西畑保さんのことは弟子のノンフィクション落語で字が書けない話だと大まかには知っていましたが、オファーをいただいて映画の脚本を読んで面白そうと思いましたし、その後原田さんが妻役だと聞いて『ぜひ!』とお伝えしました。原田さんには僕が旦那で気の毒ですけど…(笑)。全然喋らなくてもいいなって思える空気で、完全に夫婦になってます。先日、西畑保さんに実際にお会いしました。歳を重ねてから何かいいものを手に入れた人って、なんか嬉しそうなんです。そこが一番大事です。嬉しそうなんですね。『字』を書いたことで人生が豊かになって、それだけ努力もされて…凄く素敵な方でした」

原田知世(西畑皎子役)

「脚本を読んで本当にすごく素敵なご夫婦のお話だと思いました。舞台が奈良県なので関西弁での演技が少し不安でしたが、鶴瓶さんと夫婦役をやらせていただくこんなチャンスはないと思い、参加させてもらうことを決めました。この作品に出会ってはじめて映画のもととなった西畑保さんの実話を知りました。大人になってからでもなにかを始めて、達成することができるのだと希望が持てるお話です」

●西畑保

「僕の人生が映画化されると聞いた時、驚きました。夢かと思いました。初めて鶴瓶さんの名前を聞いてあの有名な方なのかと、それも夢のようでした。この映画をたくさんの方々に観てほしいです。いまから心がわくわくしています。そのために長生きしたいです」

●塚本連平(監督)

「西畑保さんの人生を知り、そのラブレターを読み、絶対に映画にしたいと思いました。コロナ禍で保さんに電話で何度も取材してから4年目、ついにクランクインを迎えます。思い描いていた夢のキャスティングが実現し、撮影は期待と喜びしかありません。夫婦の物語、家族の物語、絆の物語、学ぶこと、夜間中学、戦争、普通ってなに?幸せってなに?そして、可能性の物語。保さんの人生を通して、多くの伝えたい事を全て入れました。大笑いして、大泣きして、優しくて、素朴で、心に残る映画。観終わって誰かに感謝を伝えたくなる、そんな映画を目指します」

文/鈴木レイヤ

読み書きができないまま大人になった主人公が、妻へのラブレターを書こうと奮闘する感動の実話が映画化/[c]2025「35年目のラブレター」製作委員会