グラウンド内外で話題を提供する大谷。その存在感には米識者も脱帽する。(C)Getty Images

 衝撃的な“初陣”に対する反響は、いまだ広まっている。現地時間2月27日に行われたホワイトソックスとのオープン戦で、5回の第3打席にレフトスタンドへの2ランホームランを放った大谷翔平のそれだ。

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 今オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の超巨額契約を結んだ大谷。以来、彼の一挙手一投足には日米問わず小さくない注目を集め続けてきた。ホワイトソックス戦の一発は、そんな特大の期待に応えるものだった。

 ドジャースでの初実戦となった大谷は、2打席ノーヒットで迎えた第3打席に相手右腕ドミニク・レオンと対峙すると、フルカウントからインコースの甘めに食い込んだボールを強振。レフト方向へと上がった打球はグングンと飛距離を伸ばし、スタンドに着弾。瞬間的に球場全体が興奮状態となった。

 新天地で最高の出だしを切った二刀流スターは、地元メディアのハートもガッチリと掴んでいる。日刊紙『LA Times』のコラムニストであるビル・プラシュケ氏は、「これは本当に行ったことなのかと思わず息をのんだ」と、ホームランを目の当たりにした心境を回想。さらに「ベーブ・ルースベーブ・ルースだった」と球界の偉人を引き合いにして大谷の打力を称えた。

 そして、「すでに多くの観客が彼の威風堂々とした態度に魅了されている」と今春のスプリングトレーニングに巻き起こっている熱狂ぶりを伝えたプラシュケ氏は、メディア対応も完璧にこなしている大谷をこうも評している。

「あることが判明した。それはオオタニが代理人のネズ・バレロが承認した特定の時間帯にしか話をしないというものだ。自発的に取材対応ができる他の選手とは異なり、彼は代理人が承認しない限り立ち入り禁止なのだ。特別だ。しかし、彼のファンはそれを気にしていない。なぜなら彼は試合に勝つためにここにいるのであって、試合で自らを売るためにここにいるのではない」

 現地記者をも虜にし、文字通り世界を魅了する大谷。シーズン開幕まで1か月を切ったなかで、彼に対する熱狂は、日々増すばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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