東京~宇都宮で一般道の大動脈となっている「新4号国道」。そのなかでも改良が遅れていた茨城県区間が大きく変貌しつつあります。圏央道の4車線化も進むなか、周辺が大きく変貌しつつあります。

巨大な橋台ドーン! 新4号が変わってきている!

東京方面と栃木県を結ぶ一般道の大動脈が、国道4号バイパス新4号国道」です。これは埼玉県越谷市から宇都宮市に至る5つのバイパスの総称ですが、2024年2月現在、茨城県内の区間に、高架橋の橋台が新たに立ち上がっています。

新4号国道1992年に全通。以来、車線増などの改良が順次行われ、栃木県内の区間はすでに全線6車線化されています。そうしたなか、長らく暫定2車線のままだったのが、茨城県内区間の大部分を占める「春日部古河バイパス」(21.5km)でした。

しかし、2015年に圏央道の久喜白岡JCT~境古河IC間が開通し、五霞ICが同バイパスに接続したのとほぼ同タイミングで、全線4車線化が完了。そしていま、さらなる改良が進んでいるのです。

五霞IC南側の埼玉・茨城県付近から、古河市までの区間で7つの立体交差ができる予定で、うち3か所は立体化が完了。「道の駅ごか」前の立体も2021年に下り線のみ開通済みです。この茨城県区間はもともと6車線の用地が確保されており、立体化とともに6車線化の事業も進行しています。

東京方面から宇都宮を目指す場合、東北道でそのまま北上すると時間的には早いものの、栃木市などを通るため、やや迂回するルートになっています。対して東北道圏央道(久喜白岡JCT~五霞IC)と新4号を組み合わせると、高速料金はほぼ半額で、時間差は10数分という場合も。おまけ圏央道は2023年3月に久喜白岡JCT~幸手IC間が4車線化され、最高速度70km/hが100km/hに引き上げられるなど、かなり走りやすくなりました。

この地の理を活かして、新4号(春日部古河バイパス)周辺では大規模な物流センターのさらなる建設も進んでおり、今後も交通量が増えると見られます。

春日部古河バイパスの立体化工事は、工事に伴う交通渋滞の影響を踏まえ、全箇所一斉にではなく順次立体化を実施する方針だそうです。そのため工事に時間を要しているとされており、それぞれの完成見込みはまだ示されていません。

新4号「道の駅ごか」前の幸主跨道橋。下りのみ立体化されており、上りも工事が進んでいる(乗りものニュース編集部撮影)。