マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが、一部から批判を浴びる自身やクラブの現状について言及した。2月29日、アメリカメディア『プレーヤーズ・トリビューン』にて語っている。

 ここまでのプレミアリーグで14勝2分10敗を記録し、勝ち点「44」の6位につけているマンチェスター・ユナイテッド。直近は復調を果たしたものの、チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージを最下位で敗退するなど、開幕序盤から不安定な戦いが続いたことで多くの批判を受けることに。同クラブで背番号「10」を背負い、攻撃陣を牽引する活躍が期待されたラッシュフォードも、低調なパフォーマンスに加えて、規律違反が報じられたことで多くのバッシングを浴びている。

 同メディアにて自身の率直な思いを打ち明けたラッシュフォードは、「僕は内向的なんだ」と前置きした上で、「だから99パーセントの場合、雑音は無視できる」と説明。「でも、時々ある一線を越えてしまうことがあり、僕がどんな人間なのかを理解してほしいと思わずにいられない」と限度を超えた批判に対して苦悩していることを告白した。

 また、自らに向けられた報道には、「他のサッカー選手にはない雰囲気がある」と主張。一方で、「どんな批判も受け止める。どんな見出しでも受け止める。ポッドキャストからも、ソーシャルメディアからも、新聞からも。僕はそれを受け入れることができる」と述べつつ、「でも、もしあなたが僕のクラブへの献身やサッカーへの愛、家族を巻き込むことに疑問を持ち始めたら、僕はあなたにもう少し人間性を持ってほしいとお願いするだけだ」と一定の線引きを求めている。

 そんなラッシュフォードだが、「毎回キックオフ前に周りを見渡すと、心の底ではまだ“ファン”なんだ。僕の血からそれを取り出すことはできない」とマンチェスター・ユナイテッドへの強い愛情も強調。最後には、「約束するよ、世界はまだこのユナイテッドのチームと選手たちのベストを見ていない」と伝えつつ、「僕たちはあるべき場所に戻ってくる。僕たちは努力を続けなければならない。そしてそれは僕から始まる」と“名門復活”に向けた強い決意を示した。

マンチェスター・ユナイテッドに所属するラッシュフォード [写真]=Getty Images