山﨑賢人が主演する「陰陽師0」で、"最強の呪術師"誕生までの軌跡を映したが公開された。

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原作小説「陰陽師」は、平安時代に実在した"最強の呪術師"安倍晴明の活躍を描いたベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売され、10月には第18巻が発売。シリーズ累計発行部数は680万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集める。

映画は夢枕氏の全面協力のもと、「K-20 怪人二十面相・伝」「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子が監督と脚本を担当。呪術監修には、「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海を迎えた。

呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校である省庁「陰陽寮」が政治の中心だった平安時代。呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明は、陰陽師を目指す学生とは真逆で、陰陽師になる意欲や興味が全くない人嫌いの変わり者。ある日、晴明は貴族の源博雅(みなもとのひろまさ)から皇族の徽子(よしこ)女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれる。2人は衝突しながらも共に真相を追うが、ある学生の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す。

若き晴明を山﨑が演じ、晴明と衝突しながらも共に事件の解決に挑む博雅役で染谷将太、物語の発端となる事件に巻き込まれる徽子女王役で奈緒が共演。そのほか安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫らが顔を揃える。主題歌は「BUMP OF CHICKEN」の新曲「邂逅」。

このほど公開された映像には山﨑と染谷がいかにして"最強のバディ"晴明&博雅を作り上げたのか、新規本編・メイキング映像に加え、息ぴったりに顔を見合わせて、そのバディぶりで話題を呼んだ、ロケ地でもある世界遺産仁和寺でのイベント映像が収録されている。

"最高のバディ"を表現するため、本読み・リハーサル・乗馬練習など長い時間行動を共にし、関係性を深めていった2人。山﨑は「陰陽師になる前の"若き"安倍晴明、博雅との関係性を監督と染谷君 3 人で作っていくことが非常に楽しかったです」と充実した撮影を振り返っている。一方"最高のバディ"となるまでの過程として意識したのは「晴明が嫌な感じに見えないように。魅力的に見えるように」することだったという。

また、晴明は人嫌いで変わり者、人から冷たいと思われることも多いという設定だ。「馬鹿な人間ほど、"呪"にかかりやすい」とお手玉を博雅にぶつけるシーンには、晴明の性格の悪さは感じさせつつも、変わり者である故の"カリスマ的魅力"が観客に伝わるよう模索する姿も見ることができる。そんな山﨑が演じた晴明を染谷は「かっこよさの中に繊細さがあった。安倍晴明もひとりの人間なんだなと思いました。それにすごく感動しました」と絶賛している。

佐藤監督は「原作から絶対外れないように描きたいと思いました」と原作へのリスペクトを語っており、「獏さんも泣いていました」と原作者・夢枕獏氏からの称賛のコメントに感極る姿も確認できる。

陰陽師0」は4月19日全国公開。

“最強のバディ”晴明&博雅を描く (C)2024映画「陰陽師0」製作委員会