杉浦次郎氏のSFラブコメ漫画「僕の妻は感情がない」がテレビアニメ化され、7月からTOKYO MXMBSBS朝日で放送を開始することが決定した。豊永利行稲垣好の出演とメインスタッフが明らかになっており、ティザービジュアルも公開されている。

「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA刊)で連載中の原作は、「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門では第6位に選出された人気作。ひとり暮らし3年目のサラリーマン・小杉タクマと、感情がないはずの家事ロボットのミーナの交流をハートフルに描く。単行本は既刊7巻。

日々の忙しさとひとり暮らしの寂しさから、中古品として売られていたミーナを購入したタクマ役を豊永が担当。タクマの「お嫁さんになって」という何気ないひと言から自分を彼の妻だと認識し、プログラムされていないはずの行動をとるようになっていくミーナ役を稲垣が演じる。

監督に「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」の吉村文宏を迎え、シリーズ構成を「彼女、お借りします」の広田光毅、キャラクターデザインを「可愛いだけじゃない式守さん」(作画監督)のウクレレ善似郎が担当。アニメーション制作は「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」「女神のカフェテラス」の手塚プロダクションが担う。

ティザービジュアルは、一見人間のようだが首や手などが金属でできているミーナが、エプロン姿で部屋の隅に座って充電される姿を描いたイラストとなっている。

3月23、24日に東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2024」のトムスブースでは、ミーナと会話できる特別展示を実施。24日午後1時40分から日活ブース、午後3時30分からTOKYO MXブースで、豊永と稲垣が登壇するトークイベントが行われる。

キャスト、原作者、監督からのコメント全文は以下の通り。

豊永利行(小杉タクマ役)】

僕の妻は感情がない」タイトル通りロボットとの生活を描いた作品なのですが時にほのぼのし、時にシュールに、時にロボットという無機質な存在に心を動かされる。
とても不思議な、でも嫌じゃない、無機物にも優しい気持ちになれる。そんな作品です。
彼ら(?)の生活をぜひ、垣間見ていただけたらと思います。

稲垣好ミーナ役)】

原作を読ませていただいた時、この不思議な空気感にすぐに惹き込まれました。
アニメ化、本当にうれしく思います。素敵な作品に関わることができて幸せです……!
触れば固くて感情がないロボットのはずなのにどこか暖かさと可愛らしさを感じる、そんなミーナちゃんの魅力が皆様に伝わるように精一杯演じさせていただきます。
どのキャラも本当に魅力的なので、動いているみんなを楽しみにしていてください!

【杉浦次郎(原作)】

人生でアニメ化していただく機会があるとは思っていなかったので「僕の妻は感情がない」をアニメ化してくださり、本当にうれしく思っております。
せっかくの長編連載だからいろいろな話に挑戦してみたいと思い、物語の途中から様子がちょっと変わるのですが、変わる前までのお話がアニメになるので、ラブコメとして安心して観ていただけると思います。
よろしくお願いいたします!

【吉村文宏(監督)】
この作品はハードSFである。
日常ラブコメ、異種間スラップスティックの楽しい世界が杉浦先生の紡ぐページから繰り広げられているが、我々は騙されている。その根底には生活のなかで人々が忘れかけている心が、かわいい家事ロボットとのコミュニケーションを通して紐解かれている。
今回の映像化で、杉浦先生の提示されているその大テーマを我々はどこまで表現できるか、不安はあるが全力を尽くすのみである。

ティザービジュアル (C)2024 杉浦次郎/KADOKAWA/製作委員会は感情がない