皆さま、ゾンビ映画はお好きですか? 筆者はかなり好物で、新旧さまざまなゾンビ映画を鑑賞してきましたが、今回ご紹介する「メイド・オブ・ザ・デッド」は、そんなゾンビ映画さながらにゾンビが大量に襲い来るタイトルです。

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なお、本稿は発売前のSteam版をプレイして作成しているため、実際の製品版と異なる個所があることをあらかじめご了承ください。

 

 

メイド・オブ・ザ・デッド」は、アキバこと秋葉原を舞台にした全方位型アクションシューティングゲームです。そのタイトルからもわかるとおり、本作の主役はメイドさん。開発を手がけたのは、アキバ総研の「ちょっとえっちなゲーム特集」でもおなじみのqureate。「NinNinDays」や「俺の有休恋物語」など、数々の紳士向け(?)タイトルを世に送り出してきたqureateの新作ということで、なんだかドキドキしてしまいますね!

 

というわけで、まずはストーリーをご紹介しましょう。

舞台は、突如として流出した謎のウイルスによって、ゾンビたちがはびこる恐怖の街と化したアキバ。逃げまどう人々も次々にゾンビに襲われ、感染はどんどん拡大していってしまいます。そんな中、パンデミックに巻き込まれたアキバメイド喫茶で働く少女・火原凪咲(ひはら なぎさ)は、自分がウイルスに対して抗体を持つ特別な存在であることを知ります。

 

 

凪咲は、避難途中ではぐれてしまった親友であり、同じメイド喫茶で働く風音凛香(かざね りんか)を

助け出すために、そして変貌してしまったアキバを救うために、研究員・水鏡花音(みかがみ かのん)の手助けを借りながら、武器を取ることを決意します。こうして、少女たちの過酷なサバイバルが幕を開けるのでした……というのが、本作のあらすじ。

アキバのメイドさんが重火器を手にゾンビパニックに立ち向かうという異色のシチュエーションは、なにやらB級ゾンビホラー映画の世界を連想とさせ、好きな人にはかなりブッ刺さるのではないでしょうか。

 

 

ゲームシステムは、見下ろし型視点の全方位型アクションシューティング。プレイヤーがやるべきことは、火原凪咲ら少女たちを操作して、画面を覆い尽くすほどの大量のゾンビの群れを殲滅すること。武器は近接と射撃の2種類があり、近接武器はボタンで発動しますが、射撃武器は一定時間ごとに自動で発動します。いわゆる「Vampire Survivors」風のプレイ感覚といえば、ゲーマーの方にはわかりやすいかもしれません。

そんな本作は、ステージクリア型のシステムとなっているのが特徴のひとつ。「5分耐える」や「ボスを倒す」など、ステージごとに設けられた条件を達成することでクリアとなります。

 

 

倒したゾンビドロップするハートを取って画面上部のゲージをいっぱいまでためると、キャラクターのレベルがアップします。レベルが上がると、ランダムでスキルを獲得。グレネードを投げるようになったり、戦闘支援ドローンを飛ばしたりといった攻撃系のスキルから、攻撃力増加や自動回復といったサポート系のものまで多様なスキルが存在するので、自分の理想のビルドを目指して獲得していきましょう。このスキルのランダム性は、繰り返して遊びたくなる本作の中毒性をアップさせている要素のひとつです。

 

 

戦闘中、時間が経過するにつれてたまるゲージを最大までためることで、メイド固有の必殺技を発動できます。周囲のゾンビを一掃したりなど、その効果は超強力なのですが、ステージ中の使用回数には制限があるため、ここぞという場面で発動する見極めと、無駄遣いをしないことが、かなり重要。必殺技発動時にはカットイン演出が挿入されるのも、紳士なプレイヤー的にはうれしいポイントです。

 

 

ゾンビたちから一定の攻撃を受けると、少女たちの着用するメイド服が破壊されてしまいます。すると、カットイン演出でメイドたちの柔肌が目の前に……! こうならないようにダメージには注意しながらゾンビを殲滅していかなければなりません。くれぐれも演出見たさで自分からわざとダメージを受けにいったりなんて、やっちゃダメですよ!!

 

 

ゾンビに変わりかけているメイドや、戦闘中に体力が尽きてしまったメイドには、拠点で治療をしなければなりません。その方法はというと、特製のお薬を思いっきりぶっかけるというもの。薬の効果を高めるために激しくシェイクして、ためらわずに盛大にぶっかけるというミニゲーム風のイベントを行うことで、ゾンビ化しかけていたメイドさんが正常な状態に戻っていきます。絵面だけを見るとなんだかちょっとえっちに思えるかもしれませんが、これはあくまでも治療行為なのです。というわけで、心ゆくまで存分に楽しみましょう……もとい、存分に治療しましょう。

 

 

爽快感と中毒性の高いサバイバル型のアクションシューティングに、ちょっとえっちな要素の数々がからみ、まさにB級ホラー映画の世界のような独自の面白さが完成された「メイド・オブ・ザ・デッド」。戦闘で獲得したポイントで、野良メイドを仲間にできる「使役弾」や、メイドの強化アイテム、さまざまな効果を得られるアクセサリーなどを手に入れることも可能となっており、RPG的な育成要素もしっかりと楽しめます。気になる紳士淑女の皆さまは、ぜひぜひチェックしてみてください。

 


(C) 2024 qureate

百壁ネロ

百壁ネロ

ゲーム買いすぎちゃう系ライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「轟運探偵の超然たる事件簿 探偵全滅館殺人事件」(星海社)、「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)など。
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ちょっとえっちな(?)全方位アクションシューティング「メイド・オブ・ザ・デッド」レビュー。ゾンビ軍団からアキバを守るのは……メイドさん!?