今シーズン初ゴールを目前にして、慎重になりすぎてしまったのかもしれない。

先週末に行われたAリーグ・メン第19節で、メルボルン・ビクトリーvsセントラルコースト・マリナーズが対戦。上位争いはアウェイのマリナーズが1-0で勝利を収めた。

試合は、48分にマリナーズが先制し、そのまま試合終盤へ。80分から後半アディショナルタイムにかけては計3人が退場するという荒れた展開となる。

そして迎えた後半アディショナルタイムの99分、メルボルンとしては同点に追いつく絶好のチャンスとなるFKを獲得する。

GKも前線へと上がったものの、ボールはマリナーズ陣がクリア。一気に前線へと駆け出したジョシュ・ニスベットが無人のゴールの方へとボールを運んでいく。

誰もが試合を決める2点目を予想した中、ニスベットは少しスピードを緩めて味方の位置も確認。最終的には自らのシュートを選択したが、その間に戻ってきた相手選手にブロックされてしまった。

さらに、そのこぼれ球を再びシュートするもここはクロスバー。そのこぼれを次はダン・ホールが頭で押し込もうとするが、ここも相手のブロックに阻まれ、マリナーズの追加点とはならなかった。

誰もいないゴールに流し込めばよかったものの、より確実な味方に渡すか、右足に持ち替えて体勢を整えてからシュートを打ちたかったのだろうか。

試合はその直後にタイムアップを迎え、マリナーズは勝利していたものの、ニスベットの決定機逸はAリーグの公式SNSでも取り上げられることに。SNS上のファンからも「ゴールを決めたくないのか?」、「幽霊でも見えたか」、「八百長を疑う」、「なぜ彼はシュートを打たなかったんだ?」とコメントが寄せられている。

1月にはオーストラリアのプロサッカー選手協会にあたるPFAの月間最優秀選手賞も受賞する活躍を見せていたニスベットだが、今シーズンのリーグ戦でのゴールはいまだゼロ。この場面では初ゴールの重圧が影響したのだろうか。