
交際相手や結婚相手に並々ならぬ嫉妬心を抱いてしまう人がいるが、イギリスに住むある女性は嫉妬を通り越してもはや妄想が爆走し、夫に嘘発見器テストまで受けさせているという。
さらにはテレビで女性が出演する番組を見ることすら制限を加えるというのだ。毎日のように嫉妬心を膨らませ、妄想を抱く妻なのだが、夫はこれで大丈夫なのだろうか?
The Most Jealous Woman In The World? | This Morning
イギリス・レスターに住むデビー(53歳)さんは、2000年から10年間アメリカで暮らしていたが、2度の離婚を経験し、故郷のスコットランドに戻った。
デビーさんにとって離婚はトラウマになっていたが、2011年に友人の紹介でFacebookを介して、スティーヴ・ウッドさん(41歳)と出会った。
数週間のメッセージ交換の後、デビーさんはロンドンに行き、2人は初デートを楽しんだ。
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ロンドン橋の下で最初のキスをしたとき、私たちはカップルになる運命だと思いました。
前の恋の後、まもう二度と恋なんてしないと決めたのに、スティーヴに心を奪われてしまったの。(デビーさん)
だが出会ってすぐのころ、互いの自宅が離れていたこともあり、スティーヴさんはデビーさんが「恋人」として束縛しているという認識はなかったようだ。
当初、別の女性とも付き合っていたことで嫉妬心が膨らむ
私たちは真剣になり始め一緒に住む計画を立てたのですが、初めて会ったころにスティーヴが別の女性と付き合っていたことがわかったんです。
彼はその女性と別れたというので許しましたが、彼が誠実でいられるかどうか疑い始めました。
それがきっかけで不安を感じるようになったデビーさんは、過去の結婚生活や恋愛経験も加わって、スティーヴさんに対して猛烈な嫉妬心を示すようになり、その気持ちが雪だるま式に膨らんでいったという。

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婚約し、一緒に住み始めると束縛が激しくなる
それでも2人は愛し合っていたようで、婚約し一緒に住み始めた。
だが、物理的距離が縮まってもデビーさんの嫉妬心が消えることはなかった。デビーさんはスティーヴさんが見るテレビ番組をコントロールし始めた。
ある夜、女性用カミソリの広告がテレビから流れてきて、スティーヴがその女性モデルに見とれているのではないかと思い、パニックになりました。
私の心を落ち着かせるには、彼に女性が出てくる番組や雑誌を見ることを禁止することでした。
だって、彼みたいな良い男を手放したくないと思うのは当然です。
でも、彼がひとりで出かけている間、他の女性に目を向けているんじゃないかって疑ってしまうんです。
私はスティーヴに他の女性たちがセクシーだと思ってほしくないの。私と交際していて、一緒にいて幸せなら、私にしか目が向かないはずです。(デビーさん)
デビーさんは、スティーヴさんが女性の露骨な写真を見ないように彼のノートパソコンと携帯電話に子供用のフィルタを取り付けた。
また、女性が司会をするクイズ番組であっても見ることを禁止した。

帰宅すると嘘発見器で言動をチェックするように
妄想めいた嫉妬心をおさえることができなかったデビーさんは、ついに嘘発見器をネットで注文した。
デビーさんに「嘘発見器テストを受けて」と強要されたにもかかわらず、スティーヴさんは不快になることはなかったようだ。
疑われるたび、「僕は何も悪いことをしていないのだから、嘘発見器にでもかけてみたらわかるよ。君の好きにすればいい」って言ったのがきっかけだったので、彼女は僕が発した言葉を真に受けただけなんです。
以降頻繁に嘘発見器でテストをするようになったデビーさんは、このように話している。
スティーヴの目が泳いでいるかどうかを確かめる唯一の方法でした。彼は非常に正直でした。
しかしまだまだ妄想はぬぐえない。デビ―さんは、スティーヴさんの銀行口座の明細や電話とメールの記録もチェックするようになった。

オセロ症候群と診断されたデビーさん
スティーヴさんと知り合った2011年から2年後、双極性障がいと身体醜形障がいを患っていたデビーさんだが、医師に「オセロ症候群」だと診断された。
オセロ症候群になると、「浮気してるんじゃないか?いつか裏切られるんじゃないか?」「相手を失ってしまうのではないか?」という漠然とした不安から常に抜け出せなくなり、根拠のない嫉妬妄想が抑えられなくなる。
イギリス国立医学図書館によると、妄想性障害やパーソナリティ障害に起因しており、パートナーに暴力をふるうこともあるそうだ。
同棲するようになってから、スティーヴの一挙手一投足を監視しようとして、さらに嫉妬心が悪化しました。
私の嫉妬心は私を限界まで追い詰め、時には部屋の中のものを投げつけたこともありました。
スティーヴにはたくさん迷惑をかけたけど、彼はずっと私の味方でいてくれた。理解してくれる心の広いパートナーがいて、私は幸せです。(デビーさん)
抗不安薬を処方され治療を受けてきたデビーさんは、念願通りスティーヴさんとの結婚が現実となり、2人はハロウィンに式を挙げた。

世界一嫉妬深い女性と呼ばれる妻に対して夫の反応は
デビーさんとスティーヴさんは、「異色の夫婦」という形でメディアで注目を集め、テレビ出演もした。
デビーさんに対してメディアが着けた名前は「世界一嫉妬深い女」だ。
あまりのデビーさんの嫉妬ぶりに引く司会者たちに心情を問われたスティーヴさんは、このように答えている。

嘘発見器テストのときは、時々緊張して正しい結果が出なかったりするんですけど、僕はただ「浮気はしていないよ」と言って彼女が信じてくれることを祈るしかないんです。
妻との生活は決して簡単なことではありませんが、彼女にはそれだけの価値があるんです。
僕たちはソウルメイトなんです。彼女は僕にとって特別な存在だし、ちょっとやそっとの嫉妬では2人の関係は変わることはありません。
メディアはちょっと大げさに伝えているというか、実際にはそこまでひどくはないですよ。もし本当にそんなにひどいのなら、彼女とは一緒にならないでしょう。
嫉妬うんぬんで口論していないとき、僕たちの関係は本当に素晴らしいんですよ。
それに、今まで笑ったことのないような方法で僕は妻を笑わせるし、妻も僕が今まで笑ったことのないような笑い方で笑わせてくれるんです。
この言葉からもわかるように、スティーヴさんはどんなにデビーさんが嫉妬深くても、とても愛しているようだ。
2人をメディアで知った人々からは「信頼関係が築かれていない夫婦ってどうなの」「これって夫への虐待では」という批判の声もあがったが、「なんだかんだいっても本人たちの結婚生活がうまくいっているなら、別に周りがとやかくいうことじゃないでしょ」という声も寄せられている。
References:'World's most jealous woman' forced husband to take lie detector test every time he came home/ written by Scarlet / edited by parumo

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