半世紀以上もの間、「黄色の与太郎」としてお茶の間に笑いを提供してきた木久扇師匠が、自らを表すときに使うのが「バカ」という言葉。

実際には、多才でクレバー木久扇師匠が、なぜ「バカ」という哲学を貫いてきたのか? 今までに出会った偉大なバカや、新旧笑点メンバーについて「今だから言える話」も教えてくれます。

バカの天才である木久扇師匠が語る「人生を生き抜く極意」が凝縮された一冊!

(※本書は2022年3月刊『バカのすすめ』(ダイヤモンド社)に、今回の『笑点』卒業に際して新たに加筆し、年齢なども一部修正した上で新書化したものです)

楽しく面白く生きてこられたのはバカだったおかげ。

これからも「バカの力」で元気に突き進みます! 

(本書・新書版のためのまえがきより)

2024(令和6)年の3月末で、長く長くお世話になった「笑点」を卒業します。

寂しさもないわけじゃありませんけど、今はスッキリさわやかな気持ちですね。「笑点」の大喜利レギュラーは卒業しますが、落語家をやめるわけじゃありません。

4月からは、林家木久扇の第二の人生がスタートします。第二の青春と言ってもいい。落語もイラストもラーメンも、やりたいことがいっぱいあって、ワクワクしてるんですよね。これからもバカの天才っぷりを発揮して、面白いことをやり続けますよ。

この本は、ぼくの“卒業文集”みたいなもんです。バカひと筋で生きてきた人生を振り

返りつつ、これまでに出会った偉大なバカたち、バカになることはいかに素晴らしくて得なことかなど、ぼくが考える「バカ」を余すところなく詰め込みました。

「遺言」だなんて物騒なタイトルですけど、ご安心ください。まだまだ元気でヤル気に満ちているから、そう言えるんです。あれは、何度書いたっていいらしいですからね。ちなみに、本書の帯の写真は「イエーイ(遺影)」と言いながら撮ってもらいました。

「笑点」の大喜利メンバーを卒業しようと決めたのは、2022(令和4)年の暮れでした。自宅で番組を見ながら、横にいたおかみさんにボソッとこぼしたんです。

「『笑点』もねえ、出るのは楽しいんだけど、毎週毎週、試験受けてるみたいで、けっこう疲れるんだよね」

そしたら、おかみさんが「お父さん、もうそろそろいいんじゃないの」って。思わずぼくが「えっ?」って聞き返したら、

「疲れたところを見せないうちにやめちゃったほうがいいわよ。そのほうがカッコいいじゃない。江戸っ子なんだから」

と言ったんです。

ぼくはその言葉を聞いて、「確かに、そうだな」と思いました。

これまで人生の大事な場面で、おかみさんはいつも正しい判断をしてくれたんです。最初にガンが見つかったときも、体調はぜんぜん悪くなかったのに、おかみさんが「大学病院に検査に行ってらっしゃい」としつこく言ってくれました。おかげで早期発見につながって、今もこうして元気に生きています。

おかみさんが「もうそろそろいいんじゃないの」と言うなら、それはもう間違いなく、そういう時期なんです。

【書誌情報】


タイトル:バカの遺言

著者名:林家木久扇

定価:1,012円(税込)

発売日:2024/03/01

ISBN:978-4-594-09703-5

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