一般社団法人未来ものづくり振興会(所在地:愛知県名古屋市 代表理事:舟橋正剛)は、新しいプロダクトのデザインを募る「17th SHACHIHATA New Product Design Competition(シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」 を開催し、2024年4月1日(月)より募集を開始します。また、作品の募集に先立ち、3月1日(金)より事前エントリーの受付を行います。

 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティションは、商品化を前提に今までにないプロダクトデザインを求めるコンペティションです。2023年に開催しました第16回では、過去最多の1,287作品の応募があり、その中から9点を受賞作品として決定しました。

 

 この度、開催します第17回のテーマは「可視化するしるし」です。これまで人の目に触れてこなかったもの、あるいは注目されてこなかったもの。そんな存在を見えるようにする「しるし」とは何でしょうか。たとえば、記録されないような日々のこと、ささいな変化、誰も気に留めないような瞬間に着目し「しるしかもしれない」と呼べるものを探ってください。可視化するしるしのあり方の提案をお待ちしております。

 審査員は、中村勇吾氏、原研哉氏、深澤直人氏、三澤遥氏の4名に加え、ゲスト審査員として岡崎智弘氏を新たに迎えました。受賞作品は、グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞1作品(賞金20万円)の計9作品となり商品化を検討します。

 なお、本コンペはより大きな視点でものづくりの普及啓発に取り組むため、前回に引き続き一般社団法人未来ものづくり振興会が主催し、シヤチハタ株式会社の特別協賛のもとで開催いたします。

■応募受付期間 : 2024年 4月1日(月)~ 5月30日(木) 12:00

■テーマ    : 「可視化するしるし

          「しるし」が持つ可能性を広げるプロダクトもしくは、仕組みをご提案ください。

          なお、応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。

■参加資格   :

・個人、グループ及び企業、団体。年齢、性別、職業、国籍不問

 (ただし、日本語でのコミュニケーションが可能であること)。

・1次審査を通過した場合、2024年8月30日(金)までに、模型制作が可能であること。

・入賞した場合、2024年10月11日(金)18時(予定)から東京都内で行われる表彰式に参加が可能なこと。

※1人または、1グループで複数作品の応募が可能です。

  ただし、事前エントリーは1応募につき、1エントリーをお願いします。

■賞      : グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2 作品(賞金50万円)、

       審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞1作品(賞金20万円)

          ※全ての受賞作品が、商品化の対象となります。また、本コンペの公式サイトで公開されます。 

■一次審査提出物: プレゼンシート(サイズ:A3、枚数:1枚、形式:PDF、容量:10MB以内)

■審査基準   : 1.テーマの理解力|2.新規性・革新性|3. 提案の実現性

■応募方法   : 公式サイト(https://sndc.design)よりご応募ください。

■表彰式    : 2024年10月11日(金) 18時から予定

■主催     : 一般社団法人未来ものづくり振興会

■特別協賛   : シヤチハタ株式会社

中村勇吾 Yugo Nakamura

インターフェースデザイナー

tha ltd. 代表

ウェブサイトや映像のアートディレクション、デザイン、プログラミングの分野で横断/縦断的に活動を続けている。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」の UIデザイン、 NHK Eテレ「デザインあ」のディレクションなど。

~応募者へのメッセージ~

もう喉元まで出かかってるのにどうしても出てこないあの人の名前・・・あ!やっと思い出した!ってとき、スッキリしますよね。同様に、この現代社会でみんなが漠然と感じているんだけど、どう形容すればよいか解らない「あれ」「あの感じ」・・・あ!そうか、こういうことだったか!という感じで鮮やかに可視化できると、みんなでスッキリできそうです。なにとぞよろしくお願いします。

原研哉 Kenya Hara

グラフィックデザイナー

日本デザインセンター 代表

デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。無印良品蔦屋書店GINZA SIX、JAPAN HOUSE、らくらくスマートフォンピエール・エルメのパッケージなど活動の領域は多岐。

一連の活動によって内外のデザイン賞を多数受賞。著書『デザインのデザイン』(岩波書店刊、サントリー学芸賞)『白』(中央公論新社刊)は多言語に翻訳されている。

~応募者へのメッセージ~

目に見えるかたちにすることが「可視化」ですから、難しく考えないことが大事だと思います。朱色のハンコを脱して「しるす」こと全体がコンペのテーマになってきています。今の暮らしやこれからの世の中を少し細やかに観察して、なるほど、と共感できる視点の発見や発掘を期待したいと思います。しるすことは、目に見えるようにすることですが、必ずしも目立つことではないように思われます。

深澤直人 Naoto Fukasawa

プロダクトデザイナー

NAOTO FUKASAWA DESIGN 代表


卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国内外の大手メーカーのデザインとコンサルティングを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。受賞歴多数。

2018年3月作品集「Naoto Fukasawa EMBODIMENT」(Phaidon)発刊。

~応募者へのメッセージ~

日常で当たり前にあるシーンを少し変えてその時の状況をしるしとして伝えるというような事はよくあると思います。例えば、レストランの入り口のドア前に椅子を置いて閉店をしるしたり、寿司屋の暖簾でお店の開店を知らしたりとか、人間はそのサインを考えるのではなく、瞬間の状態から感じとっています。その変化を生み出すことでしるすということはあると思います。

三澤遥 Haruka Misawa

デザイナー

日本デザインセンター 三澤デザイン研究室

2005年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、デザインオフィスnendoを経て、2009年より日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年、三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを、実験的なアプローチによって続けている。

~応募者へのメッセージ~

ただ見てなかっただけでずっと前からその場にひっそりあるしるしを探してくること。ありふれた光景の中で見つけ出す新たなしるしは、近所の公園で新種の生物を発見するくらいの驚きを私たちに与えてくれるかもしれません。いつもの中に見つける「しらない」。つくるのではなく「みつける」。なるほどよりも「わからない」。思考が自ずと触発されるような気づきに出会えることを楽しみにしています。

岡崎智弘 Tomohiro Okazaki

グラフィックデザイナー

SWIMMING 代表

2011年よりデザインスタジオSWIMMINGを設立し活動。グラフィックデザインの姿勢を基軸に、印刷物/映像/展覧会など視覚伝達を中心とした領域を柔軟に繋ぎながら、文化と経済の両輪でデザインの活動に取り組んでいる。デザインの仕事は、自分が知らない世界や事象と向き合う機会となることや、人や社会と繋がる行為となること、また世界の捉え方や構造を発見し関与することができるものであり、その可能性に大きな魅力を感じている。

~応募者へのメッセージ~

私たちが生きるこの世界には、意識されていない関係性や構造が無限にあります。その世界に在る営みを、人との繋がりの視点で観察した時に立ち現れる「しるしの素」とは何か。それは、くっきりとしているかもしれないしぼんやりとしているかもしれない。ささやかで気がつかないものかもしれないし、おおらかすぎて気がつかないものかもしれない。見ることと感じることの両方の感覚を刺激する可能性を楽しみにしています。

舟橋正剛 Masayoshi Funahashi

一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事

シヤチハタ株式会社 代表取締役社長

1992年 米国リンチバーグ大学経営大学院修士課程終了。広告代理店勤務を経て1997年 シヤチハタ工業株式会社(現シヤチハタ株式会社)入社。2006年 シヤチハタ株式会社代表取締役社長 就任

~応募者へのメッセージ~

しるし、しるすことについてあらためて考えてみると、さまざまな役割があることに気づかされます。「    」を可視化する。見えなかったものだけではなく、意識すらしなかったものを可視化することにより、私たちの暮らしや社会が豊かなものになる提案を望みます。誰も気づいていなかった、気に留めなかったものが現れる。思わず唸らされる心の琴線に触れる作品を見てみたい。 

本コンペでは、全ての受賞作品の商品化を検討しています。 2018年に開催の第11回からはグランプリ受賞作品「自己QR」の他2点、 2019年に開催の第12回からはグランプリ受賞作品「わたしのいろ」の他1点、2020年に開催の第13回からはグランプリ受賞作品「スーパー楕円はんこ」を、そして2022年に開催の第16回からは準グランプリ受賞作品「K=5%」と審査員賞 深澤賞受賞作品「つまめるはんこ」が商品化されました。

第12回 グランプリ受賞

■作品名  「わたしのいろ」 

  作者   歌代悟 Satoru Utashiro

  商品名  「わたしのいろ」

  発売日:2020年7月1日8月3日にテスト販売。

     好評につき9月1日に受注販売を実施。

     その後、2021年6月に第二弾、2021年12月に  

     第三弾、2022年11月に新色「ちきゅう」を発売。

  価格  :¥2,200(税込)

第13回 グランプリ受賞

■作品名  「スーパー楕円はんこ」 

  作者   石川草太 Souta Ishikawa、

       柳沢大地 Daichi Yanagisawa

  商品名  「スーパー楕円はんこ

  発売日:2022年6月10日にmakuakeにて先行販売。

     好評につき2023年2月3日に一般販売を開始。

  価格 :¥4,640(税込)

第15回 準グランプリ受賞

■作品名  「K=5%」 

  作者   堀 聖悟 Seigo Hori

       瓜田理揮 Riki Urita

  商品名  「いろもよう 淡彩 わらべ」

  発売日:2023年12月13日にテスト販売。

  価格 :¥440(税込)

第15回 審査員賞 深澤賞受賞

■作品名  「つまめるはんこ」 

  作者   松岡 諒 Ryo Matsuoka

  商品名  「つまめるはんこ

  発売日:2023年4月14日にmakuakeにて先行販売。

     好評につき2023年9月27日に一般販売を開始。

  価格 :¥4,800(税込)

【お問い合せ先】

シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション事務局

sndc2024@japandesign.ne.jp

配信元企業:一般社団法人未来ものづくり振興会

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