西島秀俊主演の日曜劇場さよならエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話が3月3日(日)に放送される。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し親子の絆と人生を再生させていく、完全オリジナルのヒューマンドラマ。

【写真】石田ゆり子“志帆”と並んで座るエプロン姿の西島秀俊“俊平”

■愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣

西島、芦田の他、響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真あみ、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニ奏者・内村菜々役に久間田琳加が配役。

また、俊平の息子・海役の大西利空、響と海の母親・志帆役の石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生役の淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫役の津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗役の西田敏行、物語の鍵を握る謎の男・鏑木晃一役の満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史役の玉山鉄二が物語を彩る。

■これまでの放送では――

2023年、秋。元天才指揮者の俊平は、指揮者を辞めて一人きりでウィーンの街にいた。そんな俊平の元に、日本にいる志帆から5年ぶりに連絡が入る。画家の志帆にフランスで仕事が入ったため、日本で子どもたちの面倒を見てほしいと言う。

かくして、俊平は20年ぶりに帰国。しかし、響は俊平と目を合わせようともしない。おまけに音楽以外の能力がゼロの俊平は家事が一切できない。そんな状態の中、父子3人の気まずい生活が始まる。

やがて、晴見市役所観光課に勤める市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長・古谷が、存続の危機にある楽団の指揮を俊平に頼み込む。実は、俊平が指揮をすることを、志帆が裏で古谷に約束していたのだ。

そんな中、晴見フィルの活動場所である「あおぞらホール」がついに閉館となり、団員たちは練習場所を失い、コンサートの予定もない中、やれることがなくなりバラバラになってしまう。困り果てた彼らは小村に相談するが、小村は自身の喜寿を記念した人生初のライブを控えていて、それどころではない様子。しかしそこで、予期せぬ事態が起きてしまう。

一方、天音は響からバイオリンが上達していることを褒められるが、ある悩みを抱えていた。さらに、鏑木が夏目家にやって来て、ドイツの名門交響楽団から俊平に常任指揮者のオファーがあると話し出す。それはかつて俊平が夢にまで見た憧れの舞台であり、俊平にとって二度とないチャンスだった。

■第8話では――

響は天音を心配し、大輝に付き添ってもらい彼女の家へ。しかし、玄関先で応対した父親の白石は取り付く島もない。そんな中、天音のことが気になっていた海が、ある行動を起こす。

一方、俊平は、招待されていた母校の創立記念イベントへの出席を決める。四国・高松の実家に帰るのは、30年前に家出して以来。故郷への30年ぶりの帰省で、俊平が父・行彦(柄本明)に勘当された理由が明らかになる。

――という物語が描かれる。

■埋められない父との確執

公式HPなどで公開されている予告動画では、少年時代の俊平が家からつまみ出される姿や、30年ぶりに帰った実家の前で父・行彦と気まずそうにすれ違う俊平の姿などが描かれている。

一方で、「誘われてるの、あの人に音楽を教えてくれたシュナイダー先生から」と、俊平がドイツの名門交響楽団の常任指揮者に誘われていることを大輝に相談する響の姿や、響と大輝が2人で白石と対峙する姿も。

また、母校でのスピーチのシーンもあり、「あなたの夢を否定するその言葉に、耳を貸さないでください」と真っすぐな言葉を届ける俊平に、胸を打たれる天音。ラストには、「もう帰ってくるな!」と怒号を浴びせる行彦と、そんな父をぼう然と見つめる俊平の姿なども映し出されている。

第8話放送を前に、SNS上では「柄本明さんが父親役なのね!」「マエストロ、確執多すぎる…(笑)」「『あなたの夢を否定するその言葉に、耳を貸さないでください』…良い言葉」「心が動かされっぱなし」「みんなに幸せになってほしい」といった声などが上がり、話題となっている。

さよならエストロ~父と私のアパッシオナート~」第8話は、3月3日(日)夜9:00よりTBS系にて放送。

「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第8話では、西島秀俊“俊平”が30年ぶりに故郷に帰ることに/(C)TBS