リーグ・アン第24節、モナコvsパリ・サンジェルマン(PSG)が1日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、0-0のドローに終わった。なお、モナコのFW南野拓実はフル出場した。

前節、南野の2点に絡む活躍によってRCランスに3-2で競り勝った3位のモナコ。今節は首位を快走する“パリの巨人”相手の上位対決で勝利を狙った。南野はこの大一番で[4-4-2]の左サイドハーフで先発した。

一方、前節はスタッド・レンヌに土壇場PK弾で辛くも1-1のドローに持ち込んだPSG。週明けにレアル・ソシエダとのチャンピオンズリーグ(CL)のアウェイゲームを控えるなか、モナコとの上位対決で2試合ぶりの白星を目指した。レンヌ戦からは先発5人を変更。ダニーロやバルコラ、デンベレに代わってムキエレ、アセンシオ、ゴンサロ・ラモスが起用された。

首位チームに対して攻撃的な布陣で臨んだモナコが立ち上がりからアグレッシブにゴールを目指していく。開始5分にはアクリウシュの中盤でのパスカットからベン・イェデルのスルーパスに反応したバログンがボックス右に持ち込んで強烈なシュートを放つ。だが、これはGKドンナルンマの好守に遭う。

以降も攻勢を継続するホームチームでは16分に南野に見せ場。左CKの二次攻撃からペナルティアーク右でアクリウシュの横パスを受けた南野が右足のミドルシュートを狙うと、これがゴール右上隅を捉えるも、ここは再びPSG守護神のビッグセーブに阻まれる。

前半半ばを過ぎると、PSGもロングボールを使った背後への抜け出しやカウンターを起点に押し返していく。そこからボックス付近で足を振っていくが、決定機まであと一歩という状況。そういったなか、ハムストリングを気にしていたアセンシオがプレー続行不可能となり、39分にバルコラのスクランブル投入を余儀なくされた。

前半終盤にかけては再びギアを上げたモナコがショートカウンター、人数をかけた攻撃で続けてチャンスを作ったが、ボックス内でのベン・イェデル、アクリウシュの決定的なシュートはいずれもGKドンナルンマビッグセーブに阻まれ、前半のうちにリードを奪うことはできなかった。

迎えた後半、先に動きを見せたのは劣勢のPSGムバッペをベンチに下げてコロ・ムアニをハーフタイム明けに投入。今季限りでの退団が決定的なムバッペはかつての本拠地を懐かしむようにピッチの外を歩いて周回し、ベンチではなく家族と共にスタンドから観戦するという異例の振る舞いを見せた。

ただ、後半もモナコペースは変わらず、良い形の崩しからベン・イェデルや南野らが再三ボックス内へ侵入し、フィニッシュの場面を作り出す。

流れを変えたいルイス・エンリケ監督は60分、ゴンサロ・ラモスリュカを下げてデンベレ、ヌーノ・メンデスを同時投入。この交代と相手の運動量低下によって徐々に押し込む時間帯を増やしていくが、コロ・ムアニやバルコラの再三のシュートはGKマイェッキの好守に阻まれる。

時間の経過と共に守勢を強いられるモナコは70分にアクリウシュを下げてベン・セギルを投入。この交代で南野は右にポジションを移した。この交代で好転させたいホームチームだったが、押し込まれる展開を脱せず。それでも、75分にはヴィティーニャの決定的なシュートをGKマイェッキのビッグセーブで凌ぐ。

その後、最終盤はモナコも盛り返して一進一退の攻防となったが、互いに相手の集中した守備を前に決勝点を奪うことはできなかった。この結果、前半モナコ、後半PSGと拮抗した上位対決は痛み分けのドローに終わった。

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