アメリカでは不法移民による問題が後を絶たないようだが、このほど未来ある若き女性が不法移民の男によって命を奪われてしまった。男はアメリカに不法に入国後、逮捕されたことがあったという。米ニュースメディア『People.com』などが報じた。

ジョージア州にあるジョージア大学のキャンパス内をジョギングしていたレイケン・ライリーさん(Laken Riley、22)が現地時間2月22日、見知らぬ男に襲われて殺害された。レイケンさんはもともとジョージア大学の学生だったが、死亡当時は同州にあるオーガスタ大学で看護学を学んでいた。

レイケンさんは朝早くジョギングに出かけたものの、正午近くになっても戻らない彼女を心配した友人がキャンパス内に常駐する警察に連絡したという。そして同日の午後0時38分にジョージア大学の近くにあるヘーリック湖のほとりの森林の中で、警察官によってレイケンさんの遺体が発見された。

警察では、「レイケンさんは呼吸もせず意識もなく、目に見えて分かるような傷があった」と発表している。また、同州アテネクラーク郡の検視官であるソニーウィルソン氏(Sonny Wilson)は、米ニュースメディア『USA Today』の取材に応じ、「暫定的ではあるが、死因は頭部への鈍的外傷によるもの」と明かした。

そして翌23日、警察は付近の監視カメラをもとに、現場近くに住むベネズエラ国籍のホセ・アントニオ・イバーラ(Jose Antonio Ibarra、26)を逮捕した。裁判所に提出された文書によると、ホセはレイケンさんを人目のつかない場所に引きずり込んで、警察に通報しようとした彼女を鈍器のようなもので頭蓋骨を損傷させたという。

また、レイケンさんとホセはお互いに面識がなく、「UGA警察(University of Georgia Police)」の署長であるジェフリークラーク氏(Jeffrey Clark)は、たまたまそこにいたレイケンさんを襲ったと述べている。

米ニュースメディア『CBS News』によると、ホセは2022年9月8日メキシコから米テキサス州に不法入国後、国境警備隊によって拘束された。しかし米移民・関税執行局(ICE)によれば、ホセは入国資格を判断するさらなる手続きを行うために身柄が解放されたようだ。

さらに翌年の2023年8月31日ニューヨーク市内にて無免許でヘルメットを被っていない未成年の少年とスクーターに乗っているところを逮捕されたが、ICEがホセの身柄を拘束する前にニューヨーク市警察が彼を釈放してしまったという。ここでICEがホセの身柄を拘束していれば、レイケンさんは命を落とすこともなかったはずだ。

画像は『People.com 「Killing of Laken Riley Was ‘Crime of Opportunity,’ Police Believe Suspect Acted Alone」(PHOTO: LAKEN RILEY/FACEBOOK)(PHOTO: CLARKE COUNTY SHERIFF’S OFFICE)』『Le Parisien 「Paris : une policière anglaise violée au pied de la tour Eiffel」(LP/Delphine Goldsztejn)』『Metro 「Toddler intervenes to try and stop muggers then chases after them」』『New York Post 「Ex-MMA fighter Javier Baez slams, chokes out alleged knife-wielding attacker」』『WPLG 「Person 1,600 miles away calls cops after he sees rape on Key West live camg」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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