俳優の芳根京子が、3月2日に都内で開催された「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」の公開記念舞台あいさつに、石丸幹二、かが屋、今井一暁監督とともに登場した。

【写真】「無くなったら嫌なもの」を明かす芳根京子

■「映画ドラえもん」シリーズの影響力に仰天

同作品は、「映画ドラえもん」シリーズ初となる“音楽”をテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもん(声・水田わさび)とのび太(声・大原めぐみ)らがすてきな仲間と出会い、“音楽”を通じて心を通わせ新たなハーモニーを生む、壮大な大冒険を描いたもの。芳根は、世界的人気を誇る歌姫・ミーナの声を演じる。

学校の音楽会に向けて、苦手なリコーダーの練習をしているのび太の前に、不思議な少女・ミッカ(声・平野莉亜菜)が現れる。ミッカのび太の吹くのんびりのんきな「の」の音を気に入り、音楽がエネルギーになる惑星で作られた“音楽「ファーレ」の殿堂”にドラえもんらを招き入れる。

ミッカはこの殿堂を救うため、一緒に演奏をする音楽の達人「ヴィルトゥオーゾ」を探していたのだった。ドラえもんらは、ひみつ道具音楽家ライセンス」を使って楽器を選び、ミッカとともに演奏をすることで、少しずつ殿堂を復活させていく。しかし、世界から音楽を消してしまう不気味な生命体が迫り、地球は危機に陥る。

舞台あいさつに登壇した芳根は、周りの反響について「普段、映画にお芝居で参加させていただく時とは全然違う声の掛けてもらい方をしていただいて! 『息子と娘と見に行きます』とスタッフさんが声を掛けてくださったりとか、作品でご一緒させてもらっている小っちゃい子たちに『ドラえもん、楽しみ~』って言ってもらえたりと、日々ほっこりとした気持ちにさせてもらえているので、『やっぱりドラえもんってすごいな』って改めて感じております」とにっこり。

さらに、「音楽の楽しさっていうものを、今回の作品を通して改めて感じました。あと、みんなで一つの目標に向かって力を合わせるっていう素晴らしさを改めて感じて、『音楽って本当にいいな』って思いました。お芝居にも通ずることもあるなと思うので、日々“みんなで力を合わせて”っていう楽しさをかみ締めながら、もっとお芝居を頑張っていきたいなと思いました」と述懐した。

芳根京子の庶民派な食の好みが明らかに

そんな中、「無くなったら絶対に嫌なもの」を聞かれた芳根は「おみそ汁。好きな具はシンプルなのが好きで、油揚げとかネギかな」とはにかんで回答。

この他、「これから極めたいものは?」という質問には、「モデルさんとご一緒させてもらうことが多かった時期があって、(自身の)身長が“ド平均”なんですよ。だから、『もうちょっと身長が欲しかったな』って母に言ったら、母から『足りない身長は、笑顔と愛嬌(あいきょう)でカバーしろ』って言われたんです。だから、見てくださってる方とか応援してくださっている方に笑顔を届けられるように、ユーモアの力を極めたいなって」と告白。芳根が明かした母から助言に、石丸ら登壇者たちは思わずうなっていた。

◆取材・文=原田健

舞台あいさつに登場した芳根京子/撮影:原田健