お笑いコンビ、ナイツの塙宣之が3月2日角川シネマ有楽町で行われた自身初の映画監督作品『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』の公開記念イベントにナイツの土屋伸之、ロケット団(倉本剛、三浦昌朗)、宮田陽・昇、ねづっちと共に登壇。漫才協会の面々について爆笑トークでアピールしながら、塙がシリーズ第2弾に早くも意欲を見せ、会場から拍手を浴びた。

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本作は、漫才協会に所属する芸人たちの悲喜こもごもを追ったドキュメンタリー。漫才協会の芸人たちから、ナイツU字工事をはじめ、青空球児・好児、おぼん・こぼんといったレジェンド芸人、錦鯉などのテレビで人気の芸人、さらに協会外からも爆笑問題サンドウィッチマンビートきよしなど、数多くの芸人たちがスクリーンに登場する。

ドラマでの演技が「棒読み」との評価を受けることもある塙だが、舞台挨拶の冒頭には「2022年の春にこの映画を作らないかというお話があり、それから2年の構想を経て今日に至りました」と棒読みで切り出し、さっそく会場は大爆笑。ナレーションを担当した土屋は「小泉今日子さんと、2大ナレーターを務めさせていただきました」とうれしそうな笑顔を見せていた。

漫才協会に所属する芸人たちは、浅草フランス座演芸場東洋館(通称:東洋館)を活動拠点に連日舞台に立ち続けている。映画の感想に話が及ぶと、ねづっちが「普段、我々は東洋館で公演をやっていますが、東洋館で一度も見たことのない師匠が映画には出ている。チェックしてください。マジのヤバさを感じる」とコメント。土屋も「テレビはおろか舞台でも見られないけれど、映画だけで見られる」と同調した。続いて三浦が「塙会長が、無言で演技をするところがある。無言でも棒でした。すばらしかった」といじり、塙は「無言でも棒。サイレントスティックができるようになった。逆チャップリンで」とニンマリ。倉本は「劇中にビックボーイズが出てくる。羽生(愁平)さんのツッコミに注目してください」と隅々まで見逃せないと話す。宮田昇は「漫才協会にもまともな人はいるんだということを念頭に置いて、映画を観てほしい。いかに危ない集団かという感じが出ている」、宮田陽も「いまは亡き師匠方が動いている映像は、泣きそうになりました」と個性派の芸人が続々と登場している点が見どころだという。

そんな芸人たちを目の当たりにするために「東洋館に行きたくなる」という感想も上がっているようで、土屋は「サンドの伊達(みきお)さんは、『東洋館に出たくなった』と言っていた。いよいよ漫才協会入り、間近」とサンドウィッチマンの動向に期待しつつ、「富澤(たけし)さんは『入らない』って言っていました」と語り、会場も大笑い。さらに「これを観て、東洋館に来てくれたら最高」と本作をきっかけに東洋館を訪れる人が増えることを望んでいたが、三浦は「全員がおもしろいとは限らないですからね(笑)。人間性が見えてくる。楽しみ方が増える」と東洋館の楽しみ方をオススメしていた。

また塙は「めちゃくちゃな師匠がいっぱいいましたから」と思いを馳せ、「今回の映画で紹介できていない師匠のおもしろトークって、いっぱいある」と告白。第2弾ができると周囲から声がかかると、塙は「第2弾ができる?」と乗り気になり、会場からは同意を表現するように大きな拍手が上がった。塙は「(ビート)たけしさんとかもね、いつかインタビューしたいし。萩本欽一さんとかもね」と意欲をのぞかせつつ、最後には「マスコミの方がいらっしゃるから。大谷翔平の結婚で謎かけを」とねづっち無茶振りをして会場も大爆笑。「関係なくない⁉︎」と戸惑いながらも、ねづっちは「ととのいました!大谷翔平選手の結婚とかけまして、ぜひともお会いしたい、と解きます。『あいてぇ!気になる』」と謎かけを披露。「『鮮やかな謎かけで客席を沸かせた』と書いておいてください」とアピールするなど、にぎやかな舞台挨拶となった。

取材・文/成田おり枝

漫才協会のドキュメンタリー映画が公開!爆笑の舞台挨拶