細川は昨年チームトップの24本塁打をマークした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日3月2日に行われたヤクルトとのオープン戦に3-6と敗れた。

 開幕戦でぶつかる相手との”前哨戦”とあって内容が注目された。

【動画】今年も頼むぞ!ヤクルトとのオープン戦で豪快なアーチをかけた細川

 2度目のオープン戦先発となった根尾昂は5回途中を投げ、6安打5失点、暴投など制球が定まらない場面もあり試合を作れず。最近は好投を続け、開幕に向け明るい材料を示していたが、ヤクルト打線につかまった。

 またこの日の注目は「4番・一塁」で先発出場した中田翔にもあった。移籍後初の本拠地ゲーム、打席に向かうときには大歓声が起こるなど、期待の高さを感じさせた。

 2回の第1打席は相手先発、小川泰弘の外角低めの直球を打ち上げて右飛とするも、4回の第2打席は相手2番手、吉村貢司郎の甘く入ったストレートを見逃さず、左前へ運んだ。これが中日移籍後の〝初ヒット〟となった。

 一方でチームはその後、攻めあぐね、8回まで二塁に走者を進めることができず0-6と劣勢を強いられていたが、意地を見せたのは9回だ。

 先頭の三好大倫が中前打、代打で出た中島宏之の内野安打などで足がかりを作ると、その後一死一、二塁で打席に入った細川成也が相手3番手左腕、山野太一の外角低め141キロをフルスイング。打球はセンター後方、バックスクリーン右に飛び込むチームオープン戦1号となる3ランを放った。

 この豪快なアーチには本拠地に応援に訪れたファンの間からも大きな拍手が起こった。5番に入った細川はこの日、4打数2安打3打点と結果を残した。

 また2年連続最下位からの浮上を目指すチームではどのように打線を組むのかも注目されている。チームを支える4番に果たして誰を立てるのか。この日は巨人から移籍した中田が4番に入った。ただ立浪和義監督は過去3度打点王に輝くなど、中田の勝負強さに期待をかけており、ポイントゲッターとして5番に置きたいとの構想も示していた。ほかにも4番打者には年間通してのパフォーマンスを求める中で腰に不安があり、昨年も登録抹消の時期があった中田には不安が残る。

 となれば、昨年チームトップの24本塁打をマークし、この日も豪快なアーチをかけた細川に期待がかかる。若き主砲候補としては、ほかにも高卒5年目シーズン、侍ジャパンにも選出された石川昂弥もいる。

 果たして大事なチームを引っ張る4番は誰が務めるのか。指揮官の判断に注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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