ハワイの伝統食である「ポケ」。
今やマグロ(アヒ)をはじめ、サーモン、タコ、エビ、貝類などなど、様々な素材のポケが楽しめます。
ハワイで最も人気があるのは、やはりマグロの「アヒポケ」。
ポケ売り場に行くと、様々に味付けされたアヒポケに出会えますが、よく値札を見てみると、「Previously Frozen」または「Fresh」といった言葉が書かれています。
 (様々なポケが並ぶスーパー「Foodland」のポケコーナー。
写真:Hawaii Historic Tour LLC) ポケに使われるマグロが、一度冷凍されたものを使っている時は「Previously Frozen(解凍品)」、一度も冷凍されていないものが「Fresh(生)」で、生のマグロのポケは、値段が少し高めになりますが、その食感はプリップリです!毎日、大量のポケがハワイで販売されていますが、ハワイ近海でマグロが獲れるからこそ、生マグロをいつでも買うことができるのです。
 (ホノルル港に並ぶ漁船の数々。
写真:Hawaii Historic Tour LLC) 商業用に捕獲されるマグロの種類と量は、州が公表している「State of Hawaii Data Book」で分かるようになっています。
最新の2022年のデータでは、メバチマグロが最も多く(6,526トン)、次いでキハダマグロ(2,863トン)、ビンナガマグロ(ビンチョウ、またはトンボとも呼ばれる。
188トン)、カツオ(187トン)と続きます。
 (ダイヤモンドヘッドのハワイ語の名称「レーアヒ(マグロの額)」は、頂上部分がキハダマグロ背びれに似ていることから付けられた名前なのだそう。
写真:Hawaii Historic Tour LLC) ハワイにおける漁業を飛躍的に発展させたのは日本人移民だった 古代ハワイアンは、たんぱく源として魚を多く食していました。
 (網を投げ入れる男性の姿。
写真:Hawaii State Archives) 網を使ったり、カヌーで出航して、モリや釣り竿を用いてマグロのような大きい魚も仕留めていましたが、サトウキビ産業を支えるために、移民が数多くハワイに上陸すると、彼らの食を支える量の食糧を用意しなければいけなくなります。
日本人移民もハワイアン同様に、主菜には魚を好みます。
そのため、日本人移民自らがハワイで漁船を造り、漁業にも携わるように...