水槽・水族館・魚

水族館は、特に家族連れやカップルで賑わう場所だ。ところがある水族館では、来園客の目の前で悲劇的な事故が発生していた。『AsiaOne』や『China Daily』などが報じている。

 

■潜水中の従業員が事故死

2月12日、中国・河南省の鄭州市にある鄭州海昌海洋公園で、従業員の男性が不慮の事故死を遂げた。

男性はペンギンのプールに潜水し、水槽の窓掃除にあたっていたが、次第に動かなくなり底に沈んでしまったという。

当時、付近に警備員はおらず、約10分後に男性がいないことから同僚たちが事態に気付き、慌てて引き上げたそうだ。

 

関連記事:米潜水艇事故で酸素のリミット迫る 中川翔子も心配「奇跡願っています」

■来園客は「ダミー人形だと」

ただちに心肺蘇生を試みたものの、男性は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は溺死だった。

事故当時、底に沈む男性の様子を複数の来園客が目撃していたが、メディアの取材に「まさか人間だったとは。てっきりダミー人形だと思っていた」などと話している。

さらに別の来園者からは「気づいてあげられず残念」「誰にも気がづかれずに10分以上も水中にいたなんて、あまりにも痛ましい」という声も上がっている。

 

関連記事:25メートルの巨大水槽崩壊事故の捜査が打ち切り 壊れた理由は判明せず

■水中で酸素チューブが外れたか

その後、同園の管理者が声明を発表。事故の原因は、酸素ボンベと人間を繋ぐチューブが外れたためと考えられているという。

現在も原因や普段の安全管理体制について調査が行われており、亡くなった従業員の遺族に状況を説明しつつ、賠償金について話し合いが進められているそうだ。

 

関連記事:動物園の池で体を洗う男に来園客が騒然 サイがいるエリアの柵を飛び越え…

■安全対策を疑問視する声

この悲劇的な事故に対し、世間の人々からは「誰にも気がつかれなかったって冷たすぎる」「普通見たら分かるんじゃない?」といった批判的な声も寄せられた。

また「水族館側の対応も、どうも他人事のように聞こえる」「警備員もだし、普通は2人1組で潜水するのではないだろうか」などと、安全対策の不備を指摘する声も上がっているようだ。

水族館従業員が水槽の清掃中に溺死 「ダミー人形だと思った」来園客も通報せず