「遺産の分割や遺品の整理でトラブルになった」と言う人は、世の中には少なくないようだ。

このたび海外の人気掲示板に悩みを相談した女性は、夫の遺品整理で子供たちと揉めてしまったという。『People』や『DAILY EXPRESS』が報じ、注目を集めている。

 

■遺品を処分すると決意

掲示板の『Reddit』に悩みを書き込んだ女性は、夫を2年前にガンで亡くした。闘病はとても苦しくつらいものとなり、遺族全員がいまだ深い悲しみに打ちひしがれているという。

だが女性は、月日の経過とともに少しずつ立ち直り、あるときを境に「夫の遺品整理をしよう」と決心した。31歳と25歳になった子供2人に、「パパの物で欲しいものがあるなら、持って行って」と声を掛けてみた。

 

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■「遺品を売るなんて…」

ところが子供たちは、2人とも父親の遺品に興味を全く示さなかった。そこで女性は処分することに決め、Facebookやフリーマーケット、アプリなどで売り出したそうだ。

すると、それを知った子供たちは「お父さんの遺品を売るなんて最低だ。ひどい」と激怒。一方で女性は「何度声を掛けても、誰も遺品に興味を示さなかったじゃないの」と反論した。

さらに「今さら欲しかったなんて言っていないで、自分で買って」とも伝えた。こうして、身内同士で揉めてしまったという。

 

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■まるで亡霊との暮らし

遺品を大切に保管していた頃のことを、「夫の亡霊と暮らしているかのような気持ちになることもあった」と振り返る女性。夫が大切にしていた物が目に入るたびに、気分が落ち込むそうだ。

さらに「遺品は夫にまた触れてほしいのに、彼は帰って来ません。二度と使われない釣り竿を見ていると…家のあちこちにそういうものがあるんです」と、悲しい心の内を吐露している。

女性はそれらを捨てるのはあまりにつらく、せめて誰かに使ってもらえればと考えて、売ることにしたのだという。しかし子供たちに悪く言われたことがショックで、掲示板の人々に「私が間違っていたでしょうか」と尋ねている。

 

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■「悲しみが充満した家ではなく…」

すると、世間の大多数がそんな女性に同情を寄せた。「2年間まるで関心を示さなかったくせに」「遺品と向き合って一人で暮らすのはつらすぎる」「子供って自分のことばかり考えている」といった声があがった。

また「遺品を売っても思い出は薄れない」「あなたが前に進むために必要なプロセス」という声、そして「悲しみが充満した家ではだめ。心地いい暮らしを求める権利があなたにはある。子供たちはそれを理解するべき」との意見を、多くの人が支持している。

夫の遺品整理を子供に猛反対された女性 「亡霊と暮らしているみたいでつらい」