盗撮

アメリカで女性の裸を盗撮した容疑により、男が逮捕された。『Fox 59 News』『Tri-City Herald』などが報じている。

 

■ドッグシッターが隠しカメラ発見

2022年6月、アメリカ・インディアナ州在住の男(55)が旅行で家を留守にするため、女性のドッグシッターAさんを雇った。Aさんは男の家に泊まり込み、飼い犬の世話に当たったという。

男の指定した寝室で寝泊まりしていたAさんだったが、ベッド脇に置かれたデジタル時計の赤いランプが点灯していることに気付いた。よく見ると中にはカメラが仕込まれており、録画されているようだった。

不審に思ったAさんが他の部屋も確認すると、リビングルームにも同じようなデジタル時計が置かれ、やはり仕込まれたカメラによって録画されていたという。

 

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■「盗撮目的ではない」

Aさんが家に残されていた男のiPadにアクセスしてみると、自身の着替え中の動画が複数保存されていた。どれも隠しカメラからダウンロードされたものなのは、明らかだった。

すぐさま男に連絡を入れて問い詰めると、男はセキュリティ上の理由から置いたと認めて、「画像にアクセスできるのは亡くなった息子だけだ」などと説明した。

その後もAさんは男の家に滞在して仕事を続けたが、旅行から戻った男からシッター代を受け取った後に、近くの警察署へ。盗撮の被害届を提出したという。

すぐに捜査が開始されるも、男は「セキュリティ上の問題で、盗撮目的ではない」と容疑を否認した。

 

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■「盗撮動画」見つかる

同年7月5日、警察は捜査令状を持って家宅捜索に踏み切った。捜査員によると、男の家からは複数の小型カメラ、タブレット端末、携帯電話などの入った箱が3箱見つかったが、男は一貫して容疑を否認したという。

捜査員らが押収した端末を確認したところ、Aさんの供述通りの動画が見つかった。しかも被害者はAさんだけではなく、家を訪れた他の女性らを盗撮したとみられる動画をはじめ、性行為を撮影したものまで複数見つかっている。

ファイル名にそれぞれ女性の名前を付け、保存していたことも分かっている。被害者は20人以上にのぼり、そのうちの5人がドッグシッターだと伝えられた。

 

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■別の被害者が名乗り出て逮捕へ

のちに、動画に映っていた被害者女性のBさんが名乗り出た。Bさんによると、自身の誕生日を祝われた食事の後に「プレゼントを渡す」と誘われ、男の家へ行ったという。

そこで渡されたドリンクを飲んでからBさんの記憶はなく、気が付くとベッドの上に裸で寝ていたうえ、男に性的行為をされていた。驚いたBさんは、男を拒否して逃げたと捜査員に話している。

事件発生から約1年半後の2月20日、証拠が揃ったようで、警察はのぞき行為による軽犯罪法違反など、複数の容疑で男を逮捕した。捜査は現在も続いており、「被害者の方は名乗り出てほしい」と呼びかけている。

泊まり込みで雇ったドッグシッターを盗撮し男が逮捕 被害者は少なくとも20人