ロシア空軍はかなり無理をしている?

墜落するロシア軍機の画像も公開

ウクライナ国防省は2024年2月29日、12日間で13機のロシア軍機を撃墜したと発表。ウクライナ空軍は27日、墜落するロシア軍機の画像も公開しました。

2月中旬から下旬にかけて撃墜されたロシア軍機の内訳は、Su-34戦闘爆撃機が10機、Su-35S戦闘機が2機、A-50早期警戒管制機が1機です。いずれもロシア空軍にとって重要な機体で、撃墜が確実であればかなりの打撃となります。中でも広い探知能力を持つA-50は、ロシア空軍にとっては広域を見通す「目」であり、現代の航空戦に不可欠な虎の子とも言える存在です。

西側諸国による軍事支援の遅れでウクライナ軍が苦境に陥る中、ロシア空軍は活動を活発化させています。

ただ、イギリス国防省は2023年10月の時点で、「ロシア空軍が一部のタイプの戦闘機を平時より集中的に飛行させ、当初の見込みよりも早く機体の残存寿命を食いつぶしている」と指摘。需要の増加や制裁によるスペアパーツ不足により、航空機のメンテナンスに支障をきたしていると分析していました。

現在のペースで損失が続いた場合、ロシア空軍は危機的な状況に陥る可能性があります。

Su-34戦闘爆撃機(画像:ロシア国防省)。