「遠距離恋愛は上手くいかない、長続きしない」とよくいわれますよね。それって本当なのでしょうか? もしそうだとしたら、どうにかして長続きさせる方法はないものか……。そこで今回は、遠距離恋愛を長続きさせるコツを心理学的観点から解説していきましょう。

■遠距離恋愛が長続きしないのは「コスト>報酬」だから?

 心理学には「社会的交換理論」という概念があります。これは、人は有形・無形のさまざまなものを交換することによって、人間関係を築いたり維持したりしているという考え方です。

 つまり、恋人と一緒にいるときには時間やお金というコストを払って、一緒にいられてうれしい・楽しいという感情(報酬)を得ているわけです。この理論で考えると、報酬がコストに見合わないときには、相手との関係を維持することが難しいといえるのです。

■遠距離恋愛はコストがかかり過ぎる!?

 普通の恋愛の場合、デートをしたり相手に会いに行ったりするのには、あまりコストがかかりませんよね。そして、遠距離恋愛でもコストに見合うような報酬が得られれば、交際は続くはずだと考えられます。ですが、遠距離恋愛の場合は時間や金銭などのコストが普通より多くかかるため、報酬もそれだけ大きくならないと釣り合わないと感じてしまうのです。

■遠距離恋愛では会うときの“特別感”が重要

 遠距離恋愛でデートの報酬を大きくする方法とはなんでしょうか? それは、デートを毎回少し特別なものにすることです。例えば、普段は2人でお金を節約しつつ高価なディナーを食べてみる、半年や1年に1回は2人で旅行に行くなどです。

 何がその人にとっての報酬になるかは感じ方次第。そのため、会ったときによりうれしくなれる仕組みを作ることができれば、遠距離でも長続きさせることが可能ですよ。ぜひ、試してみてください。

大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。

アサジョ