2023-24 WEリーグ第8節の6試合が2日から3日にかけて各地で行われた。

WEリーグカップ決勝の再戦、8位・サンフレッチェ広島レジーナvs3位・アルビレックス新潟レディースは、広島の新スタジアム、エディオンピースウイング広島で開催された。

両チームともに前半の決定機を生かし切れずに迎えた55分、EピースでのWEリーグ最初のゴールを挙げたのは、新潟Lの滝川結女だった。

中盤で相手の横パスを引っ掛けた杉田亜未が持ち上がってカウンターを仕掛け、バイタルエリアで横へはたくと、受けた滝川がペナルティアーク手前から右足での豪快なミドルシュートを突き刺した。

先制した新潟Lはさらに71分、左CKを獲得すると、ニアを狙った杉田のキックをGK木稲瑠那がはじき出し切れず、そのままゴールに吸い込まれた。

追い掛けるS広島Rは75分、なでしこジャパンのパリ・オリンピック出場権獲得にも貢献した上野真実が下がって受けて右を使い、松本茉奈加がポケットへ侵入して折り返すと、今冬に帝京平成大学から新加入した古賀花野が蹴り込み、デビュー戦でのWEリーグ初ゴールをマーク。1点を返す。

途中出場の2人がゴールに絡んだS広島Rだが、反撃もここまで。逃げ切った新潟Lが3ポイントを獲得し、上位2チームへ肉薄している。

NACK5スタジアム大宮で行われた"埼玉ダービー"、5位・大宮アルディージャVENTUSvs10位・ちふれASエルフェン埼玉は、EL埼玉が2-0で勝利を収めた。

WEリーグデビューとなる小野未織をGKに起用したEL埼玉は62分、左CKのこぼれ球に反応した祐村ひかるが狙うと、軌道上にいた唐橋万結が頭でコースを変え、先制点を奪う。70分には左ポケットから園田悠奈、吉田莉胡とつながり、逆サイドから佐久間未稀がWEリーグ初ゴールとなる一撃を沈め、WEリーグ3年目で初の連勝を飾っている。

9位のAC長野パルセイロレディースは、7位ジェフユナイテッド市原・千葉レディースをホームに迎え、鈴木日奈子の今季初ゴールを含む2得点で、2-1と競り勝った。

皇后杯決勝の再現となった2位・三菱重工浦和レッズレディースvs首位・INAC神戸レオネッサは1-1のドローに終わり、両チームを追う4位の日テレ東京ヴェルディベレーザは、神谷千菜の2得点で最下位・ノジマステラ神奈川相模原に勝利。10位・マイナビ仙台レディースは6位・セレッソ大阪ヤンマーレディースと対戦し、2-1と逆転勝ちを収めている。

WEリーグ 第8節
マイナビ仙台レディース 2-1 セレッソ大阪ヤンマーレディー
三菱重工浦和レッズレディース 1-1 INAC神戸レオネッサ
ノジマステラ神奈川相模原 0-2 日テレ東京ヴェルディベレーザ
AC長野パルセイロレディース 2-1 ジェフユナイテッド市原・千葉レディー
大宮アルディージャVENTUS 0-2 ちふれASエルフェン埼玉
サンフレッチェ広島レジーナ 1-2 アルビレックス新潟レディー