ラ・リーガ第27節が3日に行われ、バルセロナとアスレティック・ビルバオが対戦した。

 勝ち点「57」で3位につけるバルセロナは、シャビ・エルナンデス監督の退任発表後、リーグ戦でここまで4勝1分と無敗を維持。前節はヘタフェ相手に4-0の完勝を収めた。今節の対戦相手は勝ち点「49」で5位につけるアスレティック・ビルバオ。前節はベティスに1-3で破れたものの、ミッドウィークのコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグでは、アトレティコ・マドリードに3-0で快勝し、見事に決勝進出を果たしている。

 序盤はバルセロナがボールを握る時間が続き、ジョアン・カンセロやハフィーニャが起点となったサイド攻撃から何度か際どいシーンを演出。一方のアスレティック・ビルバオも縦への速い攻撃から、相手ゴール前に迫るシーンを作る。互いに決定機がないまま迎えた23分、バルセロナアクシデント発生。フレンキー・デ・ヨングが相手選手と競り合った直後に右足首を痛め、26分にフェルミン・ロペスとの途中交代を余儀なくされた。

 31分、バルセロナピッチ中央付近でボールを引き出したイルカイ・ギュンドアンがF・ロペスへ鋭いスルーパスを供給。これはGKウナイ・シモンに対応されるが、クリアボールを拾ったカンセロが遠距離から無人のゴールへシュートを放つ。しかし、懸命に戻ったU・シモンとイェライ・アルバレスの必死のクリアに阻まれ、先制点とはならなかった。45分、今度はペドリプレー続行不可能となり、ラミン・ヤマルとの交代でピッチを後にする。

 前半はこのままスコアレスで終了。終始拮抗した展開が続くも、互いにチャンスをそれほど作れぬままハーフタイムを迎えた。

 後半の序盤はアスレティック・ビルバオがやや押し気味に試合を進める。48分にはアレックス・ベレンゲルがボックス内左へ侵入し、ゴルカ・グルセタとのパス交換からチャンスを迎えるも、バルセロナのDFパウ・クバルシが冷静な対応を見せる。51分には前線でボールを奪うと、ウナイ・ゴメスがボックス外から強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れた。対するバルセロナはなかなかチャンスを作れない時間が続く。

 流れを変えたいバルセロナは76分に3枚替えを敢行。前線にジョアンフェリックスを投入し、状況の打開を図る。82分、ロベルト・レヴァンドフスキが最前線でルーズボールを収め、パスを受けたJ・フェリックスがボックス手前から右足を振り抜く。しかし、シュートはDFにブロックされ、こぼれ球に詰めたカンセロも枠内にボールを飛ばすことができなかった。

 結局、両チーム共にスコアボードを動かせぬまま試合はスコアレスで終了。今節は2位ジローナが敗れたため、勝利すれば2位浮上となっていたバルセロナだが、「1」ポイント差で3位に留まることとなった。次節、バルセロナは8日にホームでマジョルカと、アスレティック・ビルバオは10日にアウェイでラス・パルマスと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 0-0 アスレティック・ビルバオ

ビルバオとバルセロナの一戦はスコアレスドロー決着に [写真]=Getty Images