コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、ないとーまささんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「ガチ恋だから推せねーよ!」だ。2月26日時点で1.1万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。Xで投稿された作品は、『ガチ恋だから推せねーよ!』という単行本に収録されている第1話だ。今回は作者のないとーまささんに制作の背景を伺った。

【漫画】イケメンアイドルとドキドキのルームシェア!?そんな彼を推せない理由にむずキュン!「面白かった!当たりだ」と反響

■片想い中の人気アイドルとドキドキのルームシェア!?

主人公・二宮は中学生の頃に親友の一ノ瀬りおんに「だったらさぁ、本当にアイドルなっちゃえば?」と声をかけた。

6年経った今、りおんは本当にアイドルになり『5-ROUND』という5人組男性アイドルグループの一員として1万7千人の前に立っている。

そんなりおんに初ライブを誘われてからというもの、ライブ会場に足を運んでいる二宮。推しメンはりおんではなく『5-ROUND』の高良寅之輔で、毎回寅くんのうちわを持って参戦していた。二宮に自分のうちわを持ってほしいりおんは、ライブのMC中に「初ライブからずっと来てくれている友達、4年間ずっと寅くんのうちわ持ってるんだよ!なんで!?」と話題にしてしまう。

りおんが二宮のことを話題にすることは度々あり、ファンからも「友達くん」として知られている。ライブ後は「友達くん」がトレンド入りするほどの反響だった。

ただただ二宮に自分を推してほしかったりおん。ライブ後メンバーにも「近すぎっと推せねぇみたいなとこあんじゃん?」と言われ、そこで妙に納得する。なぜならりおんと二宮は一緒に住んでいるのだ。

そんな二宮も実はりおんのことをずっと片想いしていた。しかし、告白してりおんのストレスになり、仕事に影響がでて干されたら……と考えると気持ちを伝えられずにいる。

今作は、そんな2人が繰り広げるアイドル×親友の胸キュン物語だ。

実際に漫画を読んだ人からは「初めてSNS発信から本買った…めっちゃ良かった」「面白かった!当たりだー」「日常の話もっと見たい~!」「みんな可愛くてほっこりした」などの声があがり、多くの人を胸キュンさせている。

今回は、漫画の作者・ないとーまささんに作品ができあがるまでの話を伺った。

■胸キュンが止まらない! 作者・ないとーまささんの創作背景とこだわり

――「ガチ恋だから推せねーよ!」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

長年好きなアイドルがいて、いつからかぼんやりとアイドルを題材に描けたらいいな〜と思っていたのですが、担当さんとアイドルの話で盛り上がりまして笑

そこで「今だ!」と思い案を出したところ、OKが出ました。きっかけと言えばそれですね。

――「ガチ恋だから推せねーよ!」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?

衣装とライブステージの描写です。

例えばTV番組に出た時は「宅トレで使われそうな軽快なダンス曲でスポーツウェア風衣装」と言った感じに、一応「この時はこういうジャンルの曲を歌っているからこういう感じの衣装」とイメージして考えています。

本編には特に関係ないのですがアイドルなのでやはりこだわりたくて…。

ライブステージの描写はどう描いていいかわからなくて、悩んだし時間が掛かったので「頑張ったんだなぁ」という気持ちで見てもらえれば笑

――『片想いしている人気アイドルの親友』という設定は、どこから着想を得られたのでしょうか?

両片想い可愛い」「文句言いながらも攻めを放っておけない受けが好き」「親友から恋人になるのいいね」と言った私の好みに、「ロフト付きの部屋でのルームシェア」「アイドル」という描きたいシチュエーションと、「ファンにある程度認知されている謎の一般人」という実際あった話が混ざった結果です。

――ないとーまささんが漫画を描く上で大切にしていることがあればお教えください。

「わかりやすさ」です。構図もストーリーも好き勝手に描くと「自分しかわからない」漫画になりやすいので…。

そこらへんを担当さんに「ちょっとわかりにくいかも」と言ってもらえるのは本当に助かります。

――ないとーまささんの今後の展望や目標をお教えください。

どこまで黒髪短髪のバリエーションを増やせるかが目標です。そろそろ限界を迎えそうですが…。

あとは10年後も漫画を描いていられたらなと思っています。

――最後にないとーまささんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

変わらぬテンションの漫画を描き続けると思いますのでよろしくお願いします!

『ガチ恋だから推せねーよ!』/©ないとーまさ/イースト・プレス