レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムに、最大3試合の出場停止処分が下される可能性があるようだ。3日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 ラ・リーガ第27節が2日に行われ、レアル・マドリードは敵地でバレンシアと対戦した。試合は、27分と30分に続けてバレンシアにゴールを許したものの、前半アディショナルタイムヴィニシウス・ジュニオールが1点を返して反撃開始。76分にもヴィニシウスがヘディングで同点弾を決めて逆転に迫るが、2-2のままゲーム終了のホイッスルを迎えた。

 現在スペイン国内では、この試合の終了間際での一幕が大きな話題となっている。ブラヒム・ディアスのクロスをジュード・ベリンガムが頭でネットを揺らし、レアル・マドリードが逆転したかに思われたが、クロスを上げた瞬間にヘスス・ヒル・マンサーノ主審が笛を吹いたため、ゴールは認められず。この判定にレアル・マドリード側は猛抗議を行い、主審に詰め寄ったベリンガムにはレッドカードが提示される事態となった。

 そんななか同紙は、マンサーノ主審がレポートの中で、ベリンガムから「攻撃的な態度と叫び声」で話しかけられたと述べていると報道。レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は「とても丁寧に話していたので理解できない」と同選手の発言を擁護していたが、マンサーノ主審の主張が認められた場合には、規定により2試合から3試合の出場停止処分が下される見込みであるようだ。

 一方で、そのような処分が科された場合、「レアル・マドリード側はその取り消し、あるいは可能な限り最小限にとどめることを求めて控訴するつもり」とも指摘。今回の判定については、「(ベリンガムの)得点数を伸ばし続ける権利を奪った」と厳しい言葉を並べている。

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バレンシアvsレアル・マドリードの一幕 [写真]=Getty Images