1969年製作のイタリア映画で、ポップな前衛セックス・スリラー「Femina Ridens」(原題)が、「男女残酷物語 サソリ決戦」の邦題で、6月7日から公開される。このほど特報(https://youtu.be/23V-R_JSTdQ)と場面写真が披露された。

これまで一切日本に紹介された形跡のない本作は、終わりなき男女の対決を描き、「華麗なる殺人」(65)、「バーバレラ」(67)、「女性上位時代」(68)といった時代を象徴する作品に匹敵する内容ながら50年以上もの間埋もれ、海外でようやく近年その存在と価値を発見された作品だ。主演は「黄金の七人」(65)、「女性上位時代」、「愛の嵐」(73)の名優フィリップ・ルロワと、マリオ・バーバやルチオ・フルチ作品にも出演したドイツの女優ダグマー・ラッサンダー

特報映像は記念撮影に興じる笑顔の男女から幕を開け、軽やかに野原を駆け回る2人の姿と共に、イタリア映画音楽の巨匠ステルビオ・チプリアーニの奏でる、明るくも神秘的かつムーディーなサウンドが広がる。そこから間もなくして一転、女性の悲鳴と共に場面は切り替わり、謎の施設を舞台に次々と男女の攻防戦とも取れるシーンが映し出されていく。終盤に男性が進み入って行くカラフルな巨大像は、フランス芸術家ニキ・ド・サンファルによる作品≪ホン≫のレプリカ。そのインパクトは、一度見たら忘れることができず、予測不可能な本編の展開に期待が高まる内容となっている。

海外では近年本作の存在を発見する者が多くあらわれ、「性的異常がこれほど魅惑的に感じられる映画は他にない」「究極的に完璧なクライマックスへと発展する。満点。」「すべてのフレームが単独でも機能する」「スタイリッシュで、非道徳的で、完全に狂った恥知らずのエンターテインメントだ!」と驚きの声が挙がっている。

「男女残酷物語 サソリ決戦」は、6月7日から新宿武蔵野館・渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開。

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