日本テレビホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員 石澤顕、以下「当社」)は、シカゴ大学コンピュータサイエンス学部AxLab(米国イリノイ州シカゴ、主宰 中垣拳助教、以下「AxLab」)と、「未来の日常空間を駆動させるスクリーンを超えたデジタルメディアの創造」をテーマに、共同研究を開始いたしました。

■研究背景・目的
 近年、AIやXR、ロボット、センサー、IoTなどの技術革新が私たちの生活を大きく変えつつあります。しかし、多くのメディア・コンテンツは画面内での展開に限られており、視覚に依存しています。一方で、イマーシブシアターをはじめとした物理的な体験を価値とするエンターテイメントも新たなトレンドとなっております。
 そこで、本研究では、「人の動きに合わせて空間自体を動的に変化させるロボット」など、従来の画面を超えて、物理的な空間に作用する新しいタイプのデジタルメディアやインターフェースを開発します。具体的には、天井に分散する群ロボットや、ダイナミックに変形するメカニカルな機構、および映像メディアと連動する3Dプリンタ技術などによって、スクリーンを飛び越え、立体的、空間的で物理的なインタラクティブメディアを開発します。そして、当社が保有するコンテンツ制作力や演出に関する知見を掛け合わせ、未来の日常空間と、そこに溶け込んだデジタルメディアのあり方を、ラディカルプロトタイプで試作・思索していきます。
 研究成果は、当社グループ企業の事業や共創活動にフィードバックし、全く新しい体験を提供するリビング空間や、エンターテイメント・コンテンツおよびビジネスの開発を目指します。

AxLab - Actuated Experience Labについて
 2022年1月にシカゴ大学コンピュータサイエンス学部にて設立。 “Actuated Technology Actuates People” というビジョンを掲げ、機械的に'駆動する'[技術・工学としての'Actuated']テクノロジーを軸に用いながら、人の能動的な体験を'引き起こす'[エクスペリエンスデザインとしてのActuated]未来のインターフェースおよびインタラクションデザインの研究・開発を行う。アプローチとして、デザインやエンジニアリングを駆使したプロトタイプを通してアイデアを実装し、未来のテクノロジーのあり方を手に取れる形の体験として提示する手法を用いる。
 主宰の中垣拳助教(Assistant Professor)は、研究領域であるHCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)分野で世界的なトップカンファレンス(ACM CHI/UIST)において、革新的なインタラクション技術やラディカルユーザエクスペリエンスデザインの研究などの先端的な成果を発表し、MITテクノロジーレビュー Innovators Under 35 AsiaPacific/Japanなど受賞も多数。学会以外にも、国際的なデザインコンペティションでの受賞や、アートフェスティバルでも展示・発表を行う。
https://www.axlab.cs.uchicago.edu/

日テレ共創ラボについて
 本共同研究は、当社の共創プログラム「日テレ共創ラボ」の取り組みとして実施いたします。
 日テレ共創ラボは、生活者の近未来の「街ナカ」「家ナカ」でのエンタメ体験、「未来社会」「未来世代」への貢献、そして「宇宙」のエンタメ・ビジネス開発の5つの共創テーマで活動し、パートナー企業・団体を募集しております。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
https://lab.ntv.co.jp/
( Xでも随時情報発信しております https://x.com/ntv_rd

【本リリースに関するお問い合わせ】

日本テレビホールディングス株式会社 経営戦略局R&Dラボ( rd-lab@ntv.co.jp )

配信元企業:日本テレビホールディングス株式会社

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