プレミアリーグ第27節が3日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドマンチェスター・シティに1-3で敗れた。試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』にて、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスマンチェスター・ダービーを振り返った。

 試合は立ち上がりの8分、直近はそのパフォーマンスが批判にさらされることも少なくなかったイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが圧巻のミドルシュートを突き刺し、マンチェスター・ユナイテッドが先手を取る。前半はこのまま1点リードで終えたが、後半に入ると55分にイングランド代表MFフィル・フォーデンに豪快な一撃を決められ、スコアは同点に。終盤に差し掛かった80分にフォーデンの逆転弾を許すと、後半アディショナルタイムにはノルウェー代表FWアーリング・ハーランドにトドメを刺され、1-3でタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドは直近の公式戦アウェイゲームで6連勝中だったが、その記録が途絶えるとともに、マンチェスター・ダービーで“シーズンダブル”を喫することとなった。

 試合後、マンチェスター・ユナイテッドのキャプテンを務めるB・フェルナンデスは「チーム全体のコミットメントはあったと思う」と主張。ポゼッション率は27.1%、枠内シュート数はわずか1本と終始防戦一方の展開に立たされたが、「僕らにもチャンスはあった」と自身の考えを明かし、前半はうまく守れていたとの意見を発した。

「確かに、僕らは自陣深い位置で守ることも多かったね。だが、シティが相手の場合はどのチームだってボックス付近で守備をせざるを得ないことが多い。前半は本当によくやっていたと思う」

「シティが相手であろうと、他のチームが相手であろうと、常に試合では改善点が見つかるものだと思う。『もっとできた』と思うのは当たり前のことだ。シティはボールを握りながら、相手を追い詰める術を知っているチームだ。僕らはゴールをしっかり守らなければいけないと思っていたし、その通りにできたと思う」

 一方で、B・フェルナンデスは「ただし、後半はもっと僕らがボールを握る時間を作らなければならなかった」とも発言。フォーデンの同点ゴールの後はなかなか自分たちで試合を落ち着かせる時間を作れなかったことを悔やんだ

 現在6位のマンチェスター・ユナイテッドは、今節敗れたことにより、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけるアストン・ヴィラとの勝ち点差が「11」まで広がった。「試合に勝てないことがあればダメージを受ける。このクラブでは当然のことだ。このクラブでプレーするからには、何を求められているかは分かっている。僕らはピッチに立つ以上、どんな試合だって勝ちたい」と語ったB・フェルナンデスは、ここからシーズンは徐々に終盤戦に入っていく中で、「今日は勝ち点3を取れなかったけど、まだ先は長いとも思っている」と率直な心境を明かす。CL出場権獲得が難しい状況に陥ったことは承知の上で、終盤戦の“挽回”を誓った。

「他のチームも勝ち点を落とさなければならないから、自分たちの手中にすべてがあるわけではないことはわかっている。だからこそ、やるべきことは明確だ。僕らは自分たちの仕事に集中しなければならない」

 この後、マンチェスター・ユナイテッドは9日に次節のプレミアリーグエヴァートンをホームに迎える。

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B・フェルナンデスは逆転負けを喫したダービーにフル出場 [写真]=Getty Images