バルセロナは4日、同クラブに所属しているオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングとスペイン代表MFペドリメディカルレポートを発表した。

 両選手は3日、ラ・リーガ第27節アスレティック・ビルバオ戦にスタメン出場していた。だが、F・デ・ヨングは23分、ピッチ中央付近でルーズボールに競り合った際の着地で右足首を負傷。自力で歩くことすらままならない状態で、ストレッチャーに乗せられてピッチを後にした。ペドリについては43分、バックパスを出した際に右太ももを抑えて倒れ込む。歩いてピッチを後にしたものの、ベンチでは涙を湛えた表情が捉えられていた。なお、試合はスコアレスドローで終了している。

 試合から一夜が明け、バルセロナは両選手の状態を報告。検査の結果、F・デ・ヨングは右足関節外側じん帯損傷、右足の大腿直筋を痛めていることが確認されたという。両選手ともにチームを離脱することが明かされた。

 詳細な離脱期間は明かされていないものの、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によると、F・デ・ヨングは3〜4週間程度チームを離れる見込みだ。回復が順調に進めば、3月のインターナショナルマッチウィーク明け、30日に予定されているラ・リーガ第30節ラス・パルマス戦の前後にはチームに戻って来られるかもしれない。

 一方で、ペドリについては慎重な姿勢で回復までの経過を見守ることとなりそうだ。今シーズン、ペドリが右太ももの負傷により戦線を離脱するのはこれが3度目。2021年夏に開催された東京オリンピック2020以降、これで9度目の離脱を強いられた。まずは右太もものケガの完治に専念し、順調に進めば、今シーズンが終わる前には復帰できると予想されている。

 今シーズン、F・デ・ヨングはここまで公式戦27試合出場2ゴールをマークするなど主力として活躍。一方で、ペドリもチームに合流している期間は不動の主軸に君臨しており、ここまで公式戦24試合のピッチに立って2ゴール4アシストを記録していた。12日にチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグのナポリ戦を控えているだけでなく、ラ・リーガもここから佳境に入る中、バルセロナは重要な2名の中盤を失うこととなってしまった。

ハイライト動画】スコアレスで終わったビルバオvsバルセロナ

戦線離脱が決まったフレンキー・デ・ヨング(左)とペドリ(右) [写真]=Getty Images