西武を離れ、韓国に活躍の場を求めたマキノン。彼が日韓両球界の「違い」を語った。(C)産経新聞社

 アジア球界での挑戦継続を決意した助っ人砲が、日本球界に対する考えを告白した。

 現地時間1月12日に韓国の日刊紙『毎日新聞』は、昨年12月にKBO韓国プロ野球リーグサムスンライオンズに入団したデビッド・マキノンを紹介。現在、沖縄県・恩納村で春季キャンプに励む助っ人のコメントを紹介した。

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 昨季に「大谷翔平の元同僚」としてエンゼルスから鳴り物入り西武入りをしたマキノンは、127試合に出場し、打率こそ.259ながら、チーム2位の15本塁打と50打点をマーク。さらに一塁の守備ではリーグトップとなるUZR6.5を記録。献身的なプレーで西武の勝利に貢献していた。

 しかし、オフに西武との再契約は交わさずに単年契約は満了。母国アメリカからの誘いもあるなかで、29歳のスラッガーは、奇しくも同じ「ライオンズ」である韓国の名門に加わった。

 レギュラーシーズン前だが、手応えは十分にある。いち早くチームにも馴染んでいるというマキノンは「ここは日本とは違う」と吐露。「去年は単なる戦力として迎えられたが、ここはまるで家族の一員であるかのように扱ってくれた。日本では尊重されていないという感じがしていたけど、サムスン側からは誠意を感じたんだ」と赤裸々に打ち明けている。

 わずか1年ながら日本で受けた待遇の違いを語ったマキノンは、「韓国の投手は日本の投手と比べるとフォークを投げる割合は少ないし、MLBに比べても平均球速は少し落ちる」と指摘。プレー面における日米韓の違いも論じた。

「配球と制球力は韓国の投手たちは良いと聞いている。ストライクゾーンの四隅を突くボールにどれだけうまく対処するか。速いボールを見逃さずに弾き返せるかが重要だと思う。僕はアメリカと日本でいろいろな投手と対戦した経験が多くあるから、新しいリーグにも早く適応できると思うよ」

 日本に馴染めず、韓国の活躍の場を求めたマキノン。自信を漲らせる助っ人は2014年を最後に“韓国制覇”から遠のいている名門の救世主となれるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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