花粉のシーズンになると、花粉症でなくてもクルマにこびりついた汚れに悩まされます。この汚れはどう対策すればいいのでしょうか。

本格化する花粉の季節! クルマを見ると憂うつに…

花粉のシーズンといえば、花粉症でない人でも、クルマがウロコ状のシミに覆われ、困った経験がある人は多いのではないでしょうか。さらに2月頃から大陸から偏西風に乗って黄砂もやってきて、花粉と混ざるとよりやっかいな汚れとなります。こうしたガンコな汚れにはどう対処すればいいのでしょうか。

カーコーティングショップの担当者によると、完全に花粉を防ぐ手段は存在せず、かといってどうせ汚れるからと放置してしまうと、花粉がシミを作ってしまう可能性もあり、洗車しても全く落ちなくなってしまうこともあるといいます。

こうした、固くなってしまった花粉を落とす場合は、熱が有効だそうです。

「花粉がなかなか落ちない原因は、花粉に含まれるペクチンというタンパク質の一種が塗装面に引っ付いているためです。この汚れは熱に弱いため、70度くらいのお湯をかければ、ふやけて流せるようになります」

カーコーティングや洗車を専門に行うお店の場合は、業務用の機器でボディを加熱するそうですが、その代わりとして、お湯を使えるとのこと。

ただ、熱湯の場合はゴムにダメージを与えてしまうことがあるといい、なかなか取れなくなったシミ以外にお湯は使わない方が良いようです。ほかは高圧の水が効果を発揮します。コイン洗車場などで高圧洗浄機を使い水洗いをすると、花粉だけではなく黄砂も落ちやすくなるそうです。

水洗いのあと、カーシャンプーを少し多めに使用し、十分に泡立ててからスポンジやブラシで洗うと花粉がキレイに落ちるとか。シャンプーを流し終えたら水分が乾かないうちにすぐに隅々までふきます。拭き残しがある状態で放置していると、その場所がまたシミになってしまうので注意が必要です。

なお、ボディについた花粉を毛ばたきで落としたり、タオルなどで拭き取ることはよくありません。その際に細かい傷がつき、だんだんボディの光沢がなくなってしまいます。フロントガラスには特に注意が必要で、ワイパーでさらう前にはウインドウウォッシャー液をたっぷりかけてから使わないと、ガラスに傷がつき、そのなかに油汚れが溜まり油膜になってしまう可能性もあります。

高圧洗浄機で洗車する様子(画像:写真AC)。