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 小さい子供がお気に入りのぬいぐるみを手放せないのと同じで、犬にも特別な絆を結んだぬいぐるみが存在する。このハスキー犬はラムチョップという羊のぬいぐるみを最も愛している。

 外出から帰ってきたとき、最愛のものを一番最初に見ることができたら誰だってうれしいはずだ。

 ハスキーのニコは、そのことを知っているようで、散歩に行ったり、どこかに出かけるときには、必ずラムチョップを玄関先に置いておくのだという。

 その理由は、帰宅した時に真っ先にこの愛おしい相棒を見ることができるからだ。尊い絆で結ばれた、ニコとラムチョップの物語を見ていこう。 

【画像】 羊のぬいぐるみ、ラムチョップと特別な絆を結んだハスキー

 ブロティ・グプタさん夫婦が飼っている、シベリアン・ハスキーのニコ(オス)は、家族との時間を大切にしている。

 ニコにとっての母親であるブロティさんは、ニコにハグを求められるといつも抱きしめる。ブロティさんの夫とのとってこい遊びも、ニコのお気に入りだ。

 しかし最近、ニコは新しい相棒、ラムチョップの犬用ぬいぐるみに夢中になり、二人の間には切っても切れない絆が生まれた。

 ちなみにラムチョップは、羊をモチーフにしたパペット人形で、1960年代にアメリカの子供番組に出演して人気を集めた羊のパペットで、腹話術師は母から娘へと引き継がれ、今も尚活躍中だ。

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 ニコは以前から多くのおもちゃで遊んでいたが、ラムチョップのぬいぐるみに対する愛情は別格だった。彼は「常にそれをいつも抱きしめ、家の中を移動するときは、必ずどこにでも連れて行く」とプロディさん。

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外出する時には玄関前に連れてきて、帰宅後一番に会えるように

 ニコのいるところにラムチョップあり。必ずそのぬいぐるみは彼のそばにいる。

 ニコは最愛の友を部屋から部屋へと嬉しそうに運び、眠るときも、ラムチョップをあごの下に抱えて丸くなる。

 だが残念なことに、ラムチョップを外に持ち出すことは許されていない。

 そのため、ニコは外出する時にはラムチョップを玄関ドアの前まで運ぶ。帰宅後真っ先にラムチョップに会うためだ。

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 「彼は、私たちが帰ってきたときに最初にそれを見るために、出かける時は必ずドアの前に置くの。自分の子と思ってるのかしら?それとも母親?親友?」

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 ニコの両親は、なぜニコがラムチョップのぬいぐるみに特別な感情を持ったのかわからないという。

 だが、彼が幸せそうにしているのを見ると心が和むという。

 このことをX(旧Twitter)に共有したところ、世界中から「うちの犬も特定のぬいぐるみにすごく愛着を持っている!」というコメントをたくさんもらってうれしくなったそうだ。

 ニコは今日も、最愛の友ラムチョップと抱き合い、散歩となれば、あらかじめ玄関ドアの前にラムチョップを待機させ、真っ先に再会するのを楽しみにしている。

 グプタさん夫婦は、ラムチョップのおもちゃを与えたことで、彼の人生が変わってしまうとは思っていなかったそうだが、彼が幸せそうにしているので、買ってあげてよかったと思っているそうだ。

 ちなみにラムチョップのぬいぐるみは犬用のおもちゃとして日本でも販売されている。Mサイズが2,680円(送料込み)なのだが、ものすごく評価が高い。もしかしたらラムチョップは犬の心をくすぐる何かを持っているのかもしれない。

 ラムチョップはニコにとっての癒しであり、彼がこのぬいぐるみを必ず側に置くことで感じる安らぎは、ニコの心の健康を支えてくれることだろう。

written by parumo

 
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ハスキー犬が恋した羊のぬいぐるみ。外出時は真っ先に会えるよう玄関前に必ず運ぶ