デジタルアーカイブの構築と利活用教育を手がける株式会社誠勝(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山本大視 以下誠勝)は2024年3月5日(火)に、「まちづくりの誠勝」ウェブサイト内にてデジタルアーカイブ利活用教育に関する研究開発(R&D)ページを公開しました。

ウェブサイト:https://t-plan.sei-syou.com/research-development/

今回公開した研究開発(R&D)ページでは、AI関連特許の出願や論文執筆などにより、デジタルアーカイブ利活用教育のための知的財産の形成とその普及活動の事例を公開しています。

今後、地域経済分析システム「RESAS」や、社史・自治体史をはじめとした企業・団体の持つ沿革情報など、あらゆるデジタルな知的資源体系をデジタルアーカイブと捉え、それらを利活用した教育に関する研究開発活動を順次公開していく予定です。

  • 研究開発(R&D)ページ公開の背景

2021年6月に自由民主党知的財産戦略調査会提言にて「デジタルアーキビスト(※1)」の国家資格創設に向け検討が始まり(※2)、2022年8月の文化庁の審議会においてもその必要性が提言されています(※3)。

しかしながら当該資格については広く共有された事例や利活用実績が不足しており、国家資格化に向けた議論も道半ばであるのが現状です(※4)。

こうした状況を踏まえ、誠勝ではデジタルアーカイブ利活用事例の増加を促進する研究開発(R&D)の開始に至りました。

※1 「デジタルアーキビスト」とは…現在は「特定非営利活動法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構」が付与する民間資格で、文化・産業資源の収集・デジタル化・管理・保護だけでなく、その利活用を通じた新たな価値創造までを担う専門資格のことです。

※2 自由民主党政務調査会知的財産戦略調査会「知的財産戦略調査会提言」p.9-10.

https://storage2.jimin.jp/pdf/news/policy/201663_1.pdf

※3 公益社団法人日本漫画家協会「文化審議会での「文化芸術推進基本計画(第 2 期)」の策定に関する意見」文化庁, p.1.

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/seisaku/20/05/pdf/93771801_03.pdf


※4 デジタルアーカイブ学会人材養成・活用検討委員会「デジタルアーカイブ学会第6回研究大会第2部セッション 1. デジタルアーキビストの在り方 (現地開催およびオンライン配信)」

https://digitalarchivejapan.org/about/soshiki/iinkai/jinzai/

  • 掲載する主な研究開発(R&D)事例

【1】特許出願中のAI関連技術を活用した団体・企業向けの研修補助ツール「AIDARD」

「AIDARD」は社史や自治体史などの編纂史料をベースに、事前に用意された記述式テストの回答から「理解度」「共感度」「伝達度」「実践度」を数値化し、従業員の“潜在的課題指摘能力(※5)”を評価するアセスメントツールです。

事例記事内では、「AIDARD」について解説するとともに、メディア掲載事例も併せて紹介しています。なお、誠勝は本技術を「企業把握度を出力するフレームワーク」の名称で特許出願中です(特願2022-21291)。

【2】地域産業研究会にてワークショップを企画・実施

地域産業研究所主催(滋賀県守山市)の「地域産業研究会(※6)」にて、地域・企業史の継承と利活用の事例共有と課題について、ワークショップ形式で学会発表を企画・実施した事例を掲載しています。

▲(左)地域産業研究会で発表をする様子 / (右)AI関連技術を活用した団体・企業向けの研修補助ツール「AIDARD」の画面イメージ

※5 潜在的課題指摘能力とは・・・団体・企業の従業員などが、社史などの編纂史料を読み解き、所属団体の潜在的な経営課題を察知・把握する能力

※6 「地域産業研究会」とは・・・ 分野・領域・職業を超えて地域産業の発展と地域社会に寄与しようとする人々の交わりと思索と行動のコミュニティー形成を目指し、2018年6月に設立された研究会です。毎年1回『地域産業総合研究』(ISSN:2434-9313)を発行しており、定例研究会は年2回開催しています。

  • 2024年2月10日に、地域産業研究会「書き読み塾」にて論文発表・オンラインゼミナールを開催しました

研究開発(R&D)ページ公開に先立ち、誠勝 社長室長の寳徳は、2024年2月10日(土)に地域産業研究会「書き読み塾」にて、執筆論文(※7)を題材にしたオンラインゼミナールを実施しました。

当日は、デジタルアーカイブの一つである地域経済分析システム「RESAS」について取り上げ、一般均衡分析の視点からの指標分析と考察を発表しました。参加者からはRESASの設計や目的に応じた他の統計システムとの接続、RESASの利活用についての課題などについて、活発に意見が出されました。

※7 寳徳真大(2022)「2016年山形県滋賀県の建設業を対象にした、RESASの付加価値額の特化係数値における、他産業・輸入財からの間接的な影響の反映有無検証~DRCアプローチの手法を用いて~」『地域産業総合研究』3号, p.45-52.

  • 「研究開発(R&D)」についてのお問い合わせ先

当サービスに関するお問い合わせは、以下よりご連絡ください。
お問い合わせフォーム: https://sei-syou.co.jp/contacts/

TEL:東京本社 03-6457-7962 / 奈良支店 0742-22-5768


  • 株式会社誠勝について

誠勝は「”文化を継承するアメーバ”を創る。」をミッションに掲げ、デジタルアーキビストやAI・機械学習、地域産業連関分析などの専門知識を有したメンバーも在籍している「デジタルアーカイブ構築と利活用」のスペシャリスト集団です。2012年の設立以来、累計5,000社以上の企業や団体にご愛顧いただいており、”IT×デジタルアーカイブ”で人々の生活を豊かにするために活動しています。

詳細は以下ウェブサイトをご参照ください。

ウェブサイト:https://t-plan.sei-syou.com/

■会社概要

社名 :株式会社誠勝

本社 :東京都新宿区余丁町7−1 発明学会ビル2階

奈良支店 :奈良県奈良市三条町475−1 松田ビル3階

設立 :2012年10月12日

代表者 :代表取締役 山本大視

事業内容:まちづくり人材育成事業、デジタルアーカイブ構築事業

会社HP :https://sei-syou.co.jp/

誠勝は、プライバシーマーク(個人情報保護)の認証を取得しています。

配信元企業:株式会社 誠勝

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