アトレティコ・マドリードは、レアル・ソシエダに所属するCBロビン・ル・ノルマンに関心を寄せているようだ。4日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 昨夏に左SBハビ・ガランやCBチャーラル・ソユンジュ、右SBセサル・アスピリクエタらを補強し、守備の強化を図ったアトレティコ・マドリード。しかし前者2選手は、シメオネスタイルに適応することができずに、今冬にわずか半年でクラブ退団(両者ともにレンタル)。結局、FWアントワーヌ・グリーズマンやFWアルバロ・モラタ、FWサムエウ・リーノ辺りの攻撃陣が違いを見せる一方で、時折露呈する守備の脆さが、ホーム14試合13勝1分、アウェイ13試合4勝3分6敗という不安定な成績の一旦を担っている。

 そんなアトレティコ・マドリードは、来たる夏に向けた動きを見せているとのこと。『マルカ』によると、クラブ側は補強ポジションとしてCB2枚、MF1枚を挙げており、ことCBの1枚に関しては今冬に加入済で、高評価を得ているガブリエウ・パウリスタという。そして、もう1人のターゲットレアル・ソシエダに所属するロビン・ル・ノルマンのようだ。

 タイトな守備を持ち味とするレアル・ソシエダの“アイアンマン”は、1996年11月11日生まれの現在27歳。ここ数シーズンはリーグトップクラスのCBとして注目を浴び、昨年6月にはスペイン代表デビューをも果たしている。今現在の市場価値は4000万ユーロ(約65億円)にまで上昇し、今夏の移籍市場での獲得を目指すアトレティコ・マドリードにとっても、容易に支払える金額ではない模様。今後は、レアル・ソシエダレンタル加入中のハビ・ガランを交渉の材料にするなど、移籍金を下げる方法を模索することになると報じている。

 2016年夏に故郷フランスからレアル・ソシエダに到着した当初は「セグンダB(当時の3部相当)でプレーできるレベルにも到達していなかった」と語っていたル・ノルマンにとって、欧州トップクラスのCBと遜色ないレベルにまで成長させてもらったレアル・ソシエダに対する思いは人一倍強いはずだが、アトレティコ・マドリードは獲得に漕ぎ着けることができるのだろうか。

アトレティコが関心を寄せるCBル・ノルマン [写真]=Getty Images