5回に勝ち越し二塁打をマークし、ガッツポーズを決める度会(C)産経新聞社

 DeNAの黄金ルーキー度会隆輝ENEOS)の勢いが止まらない。

 3月5日に行われたロッテとのオープン戦に「1番・右翼」で先発出場。本拠地横浜スタジアムに初見参となる試合で、初回、ロッテ先発、西野勇士の直球を振り切り内野安打で出塁すると、続くタイラー・オースティンの2球目で二盗に成功。打つだけではなく足でチャンスメイクに貢献すると、その後、オースティンの二ゴロで三塁に進み、続く3番・佐野恵太の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。この間、わずか8球と鮮やかな先制攻撃だった。

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 さらに見せ場を作ったのは1-1で迎えた5回だ。二死一塁からロッテの新助っ人右腕、ジェームス・ダイクストラの初球高め直球を振りぬき、右中間を破る適時二塁打をマーク。勝ち越しのタイムリーを決め、二塁上でガッツポーズするシーンもあった。

 この日も3打数2安打1打点1盗塁としっかり仕事を果たし、6回の守備からベンチに退いた。

 これでオープン戦は12打数6安打の打率5割、目指す開幕スタメンに向け順調にアピールを続けている。

 また度会といえば、豪快な打撃も注目を集めるが、この試合では初回の盗塁など相手のスキをついてしっかり次の塁を狙う姿勢も光った。昨年チーム盗塁数は「33」とリーグワースト。機動力野球導入はチーム課題ともなっている中、俊足のルーキーがチームにも新たな光を与えている。

 この日は1番に度会が入り、2番に勝負強さが持ち味のオースティン、3番には過去に首位打者も獲得した佐野、4番に牧秀悟、5番に昨年の首位打者宮崎敏郎と他球団垂涎のラインアップとなった。

 元々打撃のチームではあるが、足も使える度会が上位に名を連ねることで、1点が2点に、2点が3点にとより爆発力が増すことも予想される。

 チームではこの度会のほかにもドラフト4位ルーキー石上泰輝東洋大)、ドラフト6位の井上絢登(四国アイランドリーグplus徳島)なども打撃面で快進撃を続けている。

 果たして3月29日に控える広島とのオープニングゲームで開幕スタメンに名を連ねるルーキーは何人いるのか?躍動感あふれるプレーに2024シーズンへの期待が高まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

DeNA黄金ルーキー 度会隆輝の凄まじさ 試合から見えた「打つだけではない部分」とは