バルセロナのスポーツディレクター(SD)を務めるデコ氏は、シャビ・エルナンデス監督の後任としてパリ・サンジェルマンPSG)のルイス・エンリケ監督の招へいを希望しているようだ。4日、スペイン紙『アス』が報じている。

 チームを率いるシャビ監督自ら今シーズン終了後の退任を明言したことで、同指揮官の後任探しに着手しているバルセロナ。これまで、元ドイツ代表監督のハンジ・フリック氏やバルセロナのBチームを率いるラファエル・マルケス監督ら複数名が候補として挙がっており、その動向には注目が集まっている。

 そんななか、今回の報道によると、バルセロナのスポーツディレクターを務めるデコ氏は、シャビ・エルナンデス監督の後任としてかつてバルセロナを率いた経験があるルイス・エンリケ監督の招へいを望んでいるようだ。デコ氏はルイス・エンリケ監督の攻撃的なサッカーや積極的な若手の起用、クラブの下部組織に関する知識やバルセロナの環境をよく理解している点を高く評価しているとのこと。しかし、ルイス・エンリケ監督とPSGの現行契約は2025年6月30日までとなっており、同メディアは財政的な問題を抱えるバルセロナにとって契約解除金を支払うことは容易ではなく、同指揮官招へいの道のりは険しいとの見方を示している。

 また、ルイス・エンリケ監督の他に、ブライトンロベルト・デ・ゼルビ監督がシャビ監督の後任候補として挙げられているようだが、ルイス・エンリケ監督と同様、契約解除金が必要になると報じられている。果たして、バルセロナは最終的にどのような決断を下すのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

ルイス・エンリケ監督 [写真]=Getty Images