マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITE株式会社(本社: 神奈川県横浜市、代表取締役: 横山 隆、以下 当社)は、全国の大学教員432名を対象に「ITリテラシー実態調査」を実施しました。大学の現場にもDXの波が押し寄せる中、教育者達のITリテラシーやPCスキルの実態がどのようなもの明らかにしつつ、その背景を当社代表の横山が解説いたします。

▢ 調査結果のポイント

・私用のPCを持っている人は約8割。学校からのPC支給率は約6割にとどまる

タッチタイピングが「できる」と回答した人は約4割

中級クラスのExcel関数を使いこなせない人は3割も存在。最も苦手とされているのが「CONCATENTE(結合)」、次いで「VLOOKUP(垂直照合)」。一方、WordとPowerPointの習熟度は比較的高い傾向に

・“Web会議システム”は4割が「できる」と回答。しかし、Slackなどの“チャットツール”の習熟度は2割程度

コピー&ペーストのショートカットキーを知らない人が2割近く存在。主要なショートカットキーを全く知らない人が1割もいる結果に!?

セキュリティ対策の人気1位は「ウイルス対策ソフトインストール」(75.7%)、2位「OSの定期アップデート」(70.4%)、3位「フリーWi-Fi避ける」(57.9%)。なお、“パスワード関連の対策”は半分の人が何もしていない

業務用PCがウィルス感染した際にとるべき正しい初動(LANケーブルを抜く/Wi-Fiを切断する)を理解している人は半数しかおらず、多くが間違った認識をしている

▢ 私用のPCを持っている人は約8割。学校からのPC支給率は約6割にとどまる

2023年11月に実施した大学生向けの「ITリテラシー実態調査」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000029909.html )に続き、今回は大学教員の432名を対象に同様のテーマで調査を実施しました。まず、PCの保有状況について尋ねたところ「私用で購入したPC(ノート・デスクトップ)を持っている」(79.2%)が最も多く、「学校支給のPC(ノート・デスクトップ)を持っている」は60.4%となり、一般的な企業と異なる大学現場におけるPC支給率がそこまで高くないことが明らかにになりました。


▢ タッチタイピングが「できる」と回答した人は約4割

続いて、パソコン操作の基本スキルであるタッチタイピングの習熟度を尋ねたところ、「できる」(35.0%)、「まあまあできる」(32.6%)となり、6割近くがある程度習熟している結果になりました。その一方で「全くできない」(8.3%)と回答する人も1割弱存在しました。


▢ 中級クラスのExcel関数を使いこない人は約3割も存在。最も苦手とされているのが「CONCATENTE(結合)」、次いで「VLOOKUP」。一方、WordとPowerPointの習熟度は比較的高い傾向に

授業の準備や振り返りなどの分析時に使うことが想定されるExcel。本調査で選択肢に挙げた中級クラスの関数の習熟度について尋ねたところ、約3割が「使いこなせるものはない」(29.6%)と回答しました。最も苦手とされているのが、最も苦手とされているのが「CONCATENTE(結合)」(習熟率22.5%)、次いで「VLOOKUP」(27.5%)となり、このレベルの関数が使いこなせないことでの業務効率の低下が想定できます。


なお、Word機能についての習熟度も調査した結果、「使いこなせるものはない」と回答した人がわずか5.3%となり、比較的一般的な機能は使用できていることが明らかになりました。特に上位は「印刷設定」(91.7%)、「ページ設定」(87.0%)、「表の挿入と編集」(86.6%)となりました。比較的低い結果となったものは「変更履歴の記録」(59.7%)でした。業務上、Excelと比較してWordに触れる機会の方が多いことが伺えます。


さらに、PowerPointの習熟度も尋ねたところ、「できる」(42.1%)、「まあまあできる」(39.6%)と、タッチタイピングと比較しても高い習熟度であり、PowerPointが日常的なツールであることが分かりました。


▢ “Web会議システム”は約4割が「できる」と回答。しかし、Slackなどの“チャットツール”の習熟度は約2割程度

コロナ禍において一般的になったZoomやmeetなどの“Web会議システム”の習熟度について尋ねたところ、約4割が「できる」(40.5%)と回答。「まあまあできる」(44.2%)とあわせると8割以上ができると回答し、PowerPointと同程度の高い習熟度であることがわかりました。


一方、SlackやTeamsといったビジネスシーンには浸透している“チャットツール”に関しては、「できる」(21.5%)、「まあまあできる」(34.7%)と、その他のITリテラシー・スキルと比較して習熟度が低い傾向が見られました。

▢ コピー&ペーストのショートカットキーを知らない人が約2割存在。主要なショートカットキーを全く知らない人が約1割もいる結果に!?

いくつかのショートカットキーを提示した上で知っていたものを選んでもらったところ、「Ctrl+C→選択した項目をコピー」(82.4%)、「Ctrl+V→選択した項目を貼り付け」(77.3%)といった、日常的に最も使用頻度が高いであろう“コピペ”が上位となりましたが、一方で、それぞれ約2割が知らないという事実も明らかになりました。また、その他にも主要なショートカット事例を提示したものの、そのいずれも知らないという教員が約1割もおり、大学現場においても、まだ一定数が業務を効率化できていないと言えそうです。


▢ セキュリティ対策の人気1位は「ウイルス対策ソフトのインストール」(75.7%)、2位「OSの定期アップデート」(70.4%)、3位「フリーWi-Fiを避ける」(57.9%)。なお、“パスワード関連の対策”は半分の人が何もしていない

また、セキュリティ対策として実施している当てはまるものを尋ねたところ、「ウイルス対策ソフトインストール」(75.7%)、「PCのOSの定期アップデート」(70.4%)が上位2つに挙げられました。ついで、「機密情報を閲覧する際にフリーWi-Fiを避ける」(57.9%)。なお、「複雑な組み合わせのパスワードを設定」(50.9%)、「同じパスワードを使い回さない」(40.0%)、「定期的にパスワードを変更」(27.1%)といったパスワード関連の対策は半分もされてないことが明らかになりました。また、「機密情報を送る際にファイルとパスワードをメールで別々に送る」(49.3%)といったセキュリティに課題の残る方法を実践する人も半数近く存在していました。


▢ 業務用PCの感染時の正しい初動(LANケーブルを抜く/Wi-Fiを切断する)を理解している人は半数しかおらず、多くが間違った認識をしている

最後に、業務用PCがウイルス感染した際の正しい初動と思うものを選んでもらったところ、「LANケーブルを抜く&Wi-Fiを切断する」(49.8%)が最も多く、半数近くが正しい行動を理解する一方、残り半分は間違った認識をしている結果となりました。特に間違った初動として「情報システム部門に相談する」(31.9%)が最も多くなりました。


▢ 大学教員からの「教育現場での課題」に関するフリーコメント(一部抜粋)

自身の大学におけるPCやソフトフェアの活用状況について課題に感じていることをフリーコメント形式で尋ねました。いくつかのコメントを抜粋してご紹介します。


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・「大学の教職員個々のレベルのセキュリティー知識の不足感があり、組織としてのセキュリティー対策がかなり甘いこと。」

(55歳男性、石川県私立大学・理系科目担当)

・「管理部門できちんと管理されているが、教室備え付けのパソコンを利用する教員に差が大きく、共用パソコンに個人パスワードを勝手に保存して自動ログイン設定していたり、個人のメール閲覧したままログアウトせずに帰宅するような事例によく遭遇する。」

(47歳女性、東京都私立大学・文系科目担当)

・「技術的なことに関して言えば、教員も事務員(秘書や助手を含む)も、使いこなせている人とそうでない人の差が大きく(そもそもPCやソフトウェア、会議ツールの活用自体に消極的な人の割合も少なくない)、もっと研修などが充実して欲しいです。あと、活用状況とは違うと思いますが、部署によっては古いOSやソフトウェアがアップデートされないままになっていて、セキュリティや機能に不安を感じます。」

(47歳女性、千葉県国立大学・文系科目担当)

・「PCやアプリの選定や管理など全て各個人に任してしまっており、共通形式のファイル閲覧が困難だったり、個人情報が含まれている機密ファイルの外部持ち出しなども制限がなく、仕事での効率面や情報漏洩の危険など心配している。」

(60歳男性、埼玉県私立大学・理系科目担当)

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▢ WHITE株式会社 代表取締役 横山の解説コメント

VLOOKUPも大切ですが、大学の業務用PC支給率が低い点についても重要な課題であると感じます。

「私用のPCを持っている人は8割。学校からのPC支給率は6割にとどまる」という調査結果でしたが、それはつまり「4割以上の教員がプライベートPCで授業を行っている可能性が高い(あるいはPCを一切用いず業務を行っている)」とも解釈できると考えます。これは大学組織がITインフラの供給が十分でないことや、セキュリティ管理などのIT統制が十分でないことを示唆しているように感じます。なぜこのような問題が起きるのか?その原因として以下のようなことが挙げられます。


・大学組織がPC端末を支給し、より効率よく運営することを重視していない

・教員自身もPCを活用することに対して消極的

・教員のITリテラシー不足により、安全のため堅牢なIT統制をかけざるを得ない(自由度の低いIT環境)


またVLOOKUPの話に戻ると、大学組織でも当然専用システムを用いて生徒の学習状況を管理できていることと思いますが、個別に分析~改善を試みようとする場合は、例えばVLOOKUPなどの関数を使いこなすことで分析・管理業務もスムーズに実現し、8時間かかっていた作業が10分になる、なんてこともありえます。業務の効率化に対してはまだまだ大きな伸びしろが残っているように感じました。弊社が提供するMENTERではWindowsの基本的な使い方からAIの活用方法まで説明しているので、有効活用いただくことで業務負担を最小限にし、より良い授業を提供するための基礎スキルUPツールとして活用いただくことが可能です。

▢ マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER(メンター)」について


マンガで楽しくDX人材育成を行うことのできるサービスです。文系(非エンジニア)でも必要不可欠なIT基礎知識やGoogle検索で問題解決するチカラ、Excelの関数、RPAやAIの設計方法まで幅広く取り扱っています。ITリテラシーのボトムアップにより組織のDX推進を実現します。

▢ 「MENTER」が提供する講座一覧(一部抜粋)


MENTERは「ITを使いこなす人材」を育成することのできるサービスです。

ショートカットキーからExcel、ChatGPTまで、業務改善に直結するスキルを中心にサポートしています。

▢ 導入企業(一部抜粋)

花王グループカスタマーマーケティング株式会社、株式会社うるる、株式会社オンワードデジタルラボ、株式会社CaSy、株式会社iDA、株式会社エー・ビー・シー メディアコム、炭平コーポレーション、みずほビジネスパートナー株式会社、ダイドー株式会社、日産専用船株式会社、株式会社パルコ高島屋労働組合、他

▢ サービス詳細

詳細はこちら https://menter.jp/

▢ WHITE株式会社について

デジタルに強い人材を育成 / 伴走 / 紹介 事業を運営する会社です。

・本社所在地 :神奈川県横浜市中区尾上町3-35 横浜第一有楽ビル 3F

・代表者名  :代表取締役社長 横山 隆

・事業内容  :文系DX人材育成、DX支援、人材紹介

・設立年月日 :2017年1月5日

・会社HP  :https://wht.co.jp/

・MENTER :https://menter.jp/

・MENTER PERSONAL:https://personal.menter.jp/

・ITスキルアップ相談室:https://menter.jp/blog/

■ 調査データについて

調査名称:大学教員のITリテラシー実態調査

調査機関:Fastask

調査対象:全国の大学教員

調査方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年1月17日~2024年1月21日

有効回答数:432件

※調査結果の引用時のお願い:本調査内容を転載/ご利用いただく場合は出典元の表記をお願いします。

(例:「MENTERの調査によると」「MENTER調べ」など)

配信元企業:WHITE株式会社

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