学校・教室

幼い女子児童らをターゲットにし、非道な行為に及んでいた教師。事実を知って驚いた家族が警察に被害届を提出したことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。

 

■ひと組の夫妻が警察署へ

5日、タイ・ナコーンサワン県でとある夫妻が警察署に行き、「10歳の娘が学校で49歳の男性教師から性的暴行を受けた」として、被害届を提出した。

夫婦によると、娘のAさんは学校で受けた被害について兄(18)に相談。「1月29日に先生が私の女性器に指を挿入した」「去年も同じことをされた」と打ち明け、「被害者は私だけじゃない」「友達も性的暴行を受けた」とも話したのだという。

 

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■被害者の家族に衝撃

両親はAさんに話を聞き、被害を受けたとされる友人Bさんの母親に連絡。驚いた母親がBさんに説明を求めたところ、Bさんは性的被害を受けたことを認めて「先生に胸と性器を何度か触られた」と明かした。

その後、少なくとももう一人被害者がいることも判明したが、そちらについては被害状況などを公表していないため、詳細は分かっていない。

 

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■教師から謝罪も

Aさんの母親は一部メディアの取材に応じ、「先生から連絡があり『謝罪させてほしい』『今回の件をどうにか解決したい』と言われました」と話している。しかし会話には応じず、告発する決意も揺るがなかったと明かした。

また母親はAさんが教師に会うのを嫌がり登校を渋った時期があったと話し、「あんな奴が教師として働き続けるなんて…。私は反対です」とも述べた。

 

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■校長は「調査中」

学校長は問題を起こした教師について、「現在調査中です」「少なくともそれが済むまで学校に戻ることはありません」と説明している。

当の教師は「6日に出頭します」と警察に伝えていたことから、現在は署で取り調べを受けている可能性が高い。

タイでは教師が児童、生徒らにセクハラや性的暴行を働くといった不祥事が相次いでいる。過去にはイサーン県の学校で教えていた男が15歳未満の生徒10人以上に性的暴行を加え、金を渡しては事実を隠蔽。ひとりを妊娠させたほか、妻子がいるにもかかわらず被害者の一人と結婚したと報じられた。

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