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(写真:時事通信

昨年末、複数の選手へのパワハラ行為によって楽天イーグルスを昨季限りで退団していた安楽智大選手(27)。3月5日メキシコの球団「メキシコシティ・レッドビルズ」と契約を交わしたことを発表した。

安楽選手については、オフシーズンとなった昨年10月ごろ、後輩選手から球団に申し出があったことからパワハラが発覚。その後スポーツ誌などで、後輩選手をロッカールームで裸にしたのち逆立ちさせていたことなどが報じられていた。

11月30日に球団社長が開いた会見内では、球団内で直接的なパワハラ被害を受けたと申告した人は約10名、見聞きしたことがある人は約40人にのぼったことが発表され、「これまで報道がなされていた事象について安楽選手に関してはほぼ事実ということが判明」と、パワハラの事実が認められた。

安楽は今回の新契約について、代理人を務める弁護士を通じ文書で発表。さらに、一連のパワハラ騒動について、安楽選手は「多大なご迷惑をおかけしたこと、そして失望させてしまったことをこの場を借りてあらためてお詫び申し上げます」と謝罪し、続けて、自身の行為がパワハラだと糾弾されたことへの思いをこう綴った。

「私は、当該選手を含め後輩のことが大好きで、決して後輩選手をいじめようと思ってしたことは一度もありませんでした。私なりのコミュニケーションのつもりでやっていたことでしたが、受け取る側の気持ちを十分に考えられておらず、私の行動が誤っていたこと、私の認識が甘かったことを痛感しております」

そして進退について「私自身、もう野球を続けるべきではないとも考えました」としつつも、周囲やファンからの後押しがあって野球を続けようと思ったと告白。今後の決意について語ったあと、最後に「報道されている内容につきまして、真実と異なる点がいくつかあります」とし、家族に対する嫌がらせや誹謗中傷をやめるように呼びかけていた。

契約解除からわずか3ヵ月で復帰を発表した安楽選手。コメント内に「いじめるつもりがなかった」「私なりのコミュニケーションのつもり」など、保身ともとれる内容が記載されていたことに、ネット上では“反省していないのでは”と批判が再燃した。

《そりゃ「いじめるつもりがありました」って言う奴はおらんて》
パワハラしている側はみんなそういう気持ちでやっている、受け取る側の問題を考えたことがあるのかな 同じことをされてどう思うのかを今一度考えた上でまだ野球が出来ることに感謝してください》
《楽天ファンですが、遠いメキシコで黙々と野球だけをするなら頑張ってほしいです。ハラスメントはやってる方には自覚がない事が多いです。認識を改めてください》
《家族を守るための発言はすべきだと思うが、他のエクスキューズにとれる文言は必要ないんじゃないかな。そんなこと書いても反省度合いを疑われるだけで百害あって一利無しだと思う》