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image credit:grekaug/TikTok

 愛する者を失った悲しみは人間だけのものではない。犬は自分にとって大切な人を忘れない。たとえ、その人が旅立ってしまった後でも。

 TikTokユーザーの女性は、仕事に出かけている間は自分の飼い犬を母親に預けていた。やがて犬と女性の母親は、特別な絆を育み、大きな愛情で結ばれた。

 だが別れは突然やってくる。犬は二度と会うことができなくなってしまった70歳のおばあさんの写真を見つめ続け、そこから離れようとしないという。

【画像】 飼い主の母親が犬と特別な絆を育む

 グレカというメスの犬を飼っているTikTokユーザーのゴンザレスさんは、仕事に出るときには愛犬を、70歳の母親、デルビアさんに必ず預けていた。

 人懐っこい性格のグレカはすぐにデルビアさんと友情を育み、デルビアさんは単なるペットシッター以上の存在になった。

 デルビアさんとグレカは、いつも一緒に時間を過ごし、ボールで遊んだり、疲れたら一緒にテレビを見たりしてお互いの時間を共有していた。

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 だが、デルビアさんの健康状態が悪化してしまった。

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病気になったおばあさんを見守り続けたグレカ

 デルビアさんは糖尿病を患っており、視覚に影響が出ていたが、グレカはいつも彼女のそばで見守り続けていた。

母は糖尿病を患っていて、そのせいで視力が落ちていました。

母にとってグレカは支えでした。具合が悪くなったり、グルコース値に変化があったりすると、グレカは母の側にいてくれたんです。

母がどこにいても、グレカはいつも足元に寄り添っていました。
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 デルビアさんと楽しい時間を共有するだけでなく、辛いときにもグレカはずっと一緒にいた。それだけ、グレカにとってデルビアさんは特別な存在だったのだ。

二度と会えないことを悟り、悲しみに打ちひしがれる犬

 しかし、デルビアさんの容態が回復することはなかった。数週間前に入院した後、そのまま帰らぬ人となった。

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グレカは真っ先に救急室に入っていこうとしました。とても母のことを心配しているのがわかりました。

母を埋葬する日、彼女がもう戻ってこないことをわかってもらうため、グレカを連れてお別れに行きました。グレカを棺に近づけると、大きな鳴き声をあげ、悲しみに震えていました。

でも、母が安らかに眠っていることを理解していたと思います。(ゴンザレスさん)

デルビアさん亡きあと、彼女の写真を見つめ続ける日々

 悲しくも、グレカの大切な人は旅立ってしまった。

 その悲しみを示すかのように、グレカはデルビアさんの写真が飾られた場所から動こうとしなくなった。

 ずっと写真を見つめているグレカは、まるでデルビアさんの死を悼んでいるかのようだ。

 ゴンザレスさんはそんなグレカの姿を見て、胸を痛めた。

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image credit:grekaug/TikTok

 TikTokの動画をシェアしたゴンザレスさんは、このように話している。

グレカはとても悲しんでいます。母の写真に近づき、母のところにボールを持って行って母が自分にボールを投げてくれるのを待っているのです。

グレカを抱きしめたり、彼女がボールを持ってきたりするたびに、私自身も亡き母を感じます。

グレカの母への愛は、この非常に辛い時期を乗り越えるための私たちの支えとなってくれているような気がします。

 最近ビーチを訪れたとき、ゴンサレスさんとグレカはデルビアさんがまだ自分たちと一緒にいるという強い気持ちを感じたそうだ。

 飼い主が愛犬を失ったとき、その愛情が無条件で永遠であるように、デルビアさんを失ったグレカの愛もまた同じだとゴンザレスさんは信じている。

グレカの目を見れば、母への愛が簡単には切れない絆だということがわかります。

グレカの悲しみを慰めようと最善を尽くしていますが、そうすることで私自身も慰められています。

母とグレカは、本当に特別な絆で結ばれていました。
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References:Heartbroken Dog Won't Stop Staring At Photo Of The Best Friend She Lost/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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大好きなおばあさんの死に心を痛める犬、飾られた写真を見るのをやめられない。