合同サイバーチームを結成。

インド太平洋地域の安全保障で協力を強める日英

イギリス海軍は2024年2月29日、都内で日本の海上自衛隊と共同で行ったサイバー戦闘演習で、サイバー攻撃を退けたと発表しました。

参加したのはポーツマスに拠点を置く、イギリス海軍サイバー・オペレーション専門の部隊です。普段は基地や艦艇に対するサイバー攻撃を24時間体制で監視しています。

同部隊は2023年、エストニアのタリンで、ウクライナサイバー部隊と演習を行いましたが、今年は海上自衛隊のシステム通信隊群と初の合同チームを結成し、「敵対的国家」からのサイバー攻撃に直面しているインド太平洋の島々を守る任務を想定した演習を行ったそうです。

この演習は、イギリス海軍が2025年に、インド太平洋地域へ空母打撃群を派遣するのに伴う準備と、隊員間の絆と理解を深めることを目的として行われたといいます。参加したジョーバーネット主任技師は「イギリス海軍サイバー部隊は経験が比較的浅いので、海上自衛隊サイバーチームと協力できたことは素晴らしい経験でした」と述べました。

なお、同演習はタリンで行われたNATOのサイバー演習「ディフェンス・サイバーマーベル3」の一環として行われました。

日英共同でのサイバー演習の様子(画像:イギリス海軍)