品川区2月26日 、区立学校の児童・生徒に貸与したタブレット端末に「ヤングケアラー相談ツール」を開設し、相談の入り口となる仕組みを導入しました。

 このたび、品川区は区立学校の児童・生徒に貸与したタブレット端末に「ヤングケアラー相談ツール」を開設し、相談の入り口となる仕組みを導入しました。

 家庭によっては、介護や看病が必要な家族を抱えながら、あるいは保護者ご自身が病気や障害を抱えながら子育てをしている方も少なくありません。それは簡単なことではなく、どうしても子どもにお世話を手伝ってもらうことが出てくるかもしれません。

 「ヤングケアラー相談ツール」は、そのようなとき、保護者や子どもたちが困難を抱え込まずに済むようにするための相談ツールです。

 区では今年度、区内在住の小学4年生から高校3年生相当の年齢を対象としたヤングケアラーの実態調査(アンケート)を実施しました。その結果、自分や家庭の悩み等について気軽に相談ができる場所や、SNSを通じての相談が求められていることが分かりました。

 令和5年7月から、無料通話アプリLINEを活用した「品川区ヤングケアラーサポートLINE」を開設し、当事者からの相談を受け付けていますが、LINEを利用できない児童・生徒は、Web上でのツールを利用できない状況にあったため、今回新たに、区から全児童・生徒に貸与しているタブレット端末上に、相談の入り口となるツールを導入しました。 

 相談者が、連絡フォーム内の項目(「だれが」、「どのような状況か」、「具体的な状況の内容」、「学校」「学年」「名前」)を選択・入力すると、メールで子ども家庭支援センターへ送信される仕組みです。

 子ども家庭支援センターと学校で共有し、ヤングケアラーコーディネーターを中心に、連携しながら対応を行ってまいります。

 品川区は、ヤングケアラーへの支援策として職員・関係機関向け研修会や関係部署での連絡会、ヤングケアラー元ヤングケアラーが悩みを共有できる場としての「しながわケアラーズ喫茶」の開催のほか、ヤングケアラーコーディネーターの配置などに取り組んできました。

 昨年7月には、品川区在住のヤングケアラーや若者ケアラーを対象とした相談窓口「品川区ヤングケアラーサポートLINE」を開始。ヤングケアラーの相談やモヤモヤした気持ちに、元ヤングケアラー等のスタッフが対応しています。

 ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。令和2年度・3年度の厚生労働省の調査の結果、学校の1クラスに1~2人いるという結果となっています。

 ヤングケアラーであること自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもありません。

 しかし、ヤングケアラーの中には、責任や負担の重さにより、日常生活に影響がでてしまう子もいます。また、周りの人に配慮されることで逆に傷ついてしまうこともあります。本人も、自覚がなくなかなか支援につながりにくいという課題があります。

 まずは、ひとりで抱え込まず、お話してください。あなたの気持ちに寄り添います。

ヤングケアラーについて

URLhttps://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kodomo/yangu/20230327161620.html

配信元企業:品川区

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ