X(旧Twitter)上で数万いいねを獲得する“万バズ”漫画を連発している漫画家、港区カンナ(@mina_kan_chan)さん。ウォーカープラスでは、彼女の新作漫画「東京モブストーリー 〜ヒロインになれない私たち〜」を連載している。本作は「少女漫画の主人公になれない」女の子たち4人を描く群像劇で、今回はマッチングアプリで婚活中の女性「しおり」編の最終回。描かれている内容について作者にインタビューした。

【漫画】1話から読む

アラサー女性のリアルな心情を捉え共感を呼ぶ

港区カンナさんは、2023年3月から漫画の投稿を開始し、約半年間で10万フォロワーを獲得。「恋愛」「婚活」「闇深」をテーマに、男女のすれ違いや、女性が抱えがちなコンプレックスを作品にしている。リアルな心情を捉えた漫画は大きな共感を得たり、ときに引用ポストやリプライで議論が巻き起こったりする。

漫画「東京モブストーリー 〜ヒロインになれない私たち〜」は、それぞれタイプの違う「こじらせ方」をした25歳女性4人の恋愛群像劇だ。タイトルの通り、「本当は少女漫画の主人公みたいになりたいのに、脇役のような生活をしている」女性たちを描く。

■港区カンナさんにインタビュー

――今回、子持ちの既婚者と交際してしまった女性がテーマですが、このテーマを選んだきっかけや理由はありますか?

マッチングアプリでの出会いでは「やっと素敵な男性と出会えたと思ったら既婚者だった」ということがまだまだ起きているので、既婚者に騙されてしまう心理をテーマにしたいと思いました。

――なぜ既婚者に騙されてしまう婚活女性が絶えないのでしょうか?

既婚者は余裕があって誠実に見えたり、女性慣れしているため、魅力的に見えてしまうからだと思います。もちろん騙す方が悪いのですが、結婚を焦って相手のちょっとした違和感に目を瞑ってしまわないようにしたいですね。

――しおりは最後に自分の本音に気がつきますが、このシーンはどのように考えましたか?

自分では「結婚したい」と思って婚活していても、やっているうちに「本当に結婚したいかわからなくなる」「本当は別の願望があった」ということが起こりがちなので、しおりの最後のシーンに入れました。

漫画「東京モブストーリー〜ヒロインになれない私たち〜」