【元記事を音楽ナタリーで読む】

3月4日に東京・豊洲PIT七海うららの2ndワンマンライブ「Parallel Show "Prism"」の東京公演が開催された。

【大きな画像をもっと見る】

「Parallel Show "Prism"」は東京と大阪の2会場を舞台にしたワンマンライブ。東京公演にはバンドメンバーとしてKIKORI(G)、わかざえもん(B)、たいせー(Key)、SION(Dr)が参加し、盤石のバンドサウンドに乗せてライブが繰り広げられた。

開演時刻を迎えると、うらんちゅ(七海ファンの呼称)は一斉に立ち上がってペンライトを点灯。七海のイメージカラーである水色でフロアが染め上げられる。ライブはメジャー1stシングル「ダイヤノカガヤキ」で幕を開け、デビュー前の楽曲も織り交ぜながら進行していく。力強く歌い上げるフレーズから早口で捲し立てるリリックまで、七海の持ち味である“七色の歌声”が序盤から惜しみなく届けられた。給水中の七海に「お水おいしいー?」と呼びかけるおなじみのやり取りは、豊洲PITでも健在。七海はうれしそうに客席を見回し「みんなの顔、めっちゃ見えてるからね! ブルーベリー飲んできたんやから!」と笑った。

七海がステージをあとにすると、ライブは「3Dうらら 歌ってみたメドレー」のコーナーへ。スクリーンに映し出された“バーチャルうらら”がSNSヒットソングを次から次へとカバーしていく。再びステージに戻ってきた七海は“バーチャルうらら”とともに「ガールズストラテジー」を披露。自ら作詞作曲を手がけた同曲が、2人の七海によって歌われた。

昨年11月にフジテレビ系で放送された「世にも奇妙な物語'23 秋の特別編」に俳優として出演した七海。その挿入歌「茜光」がしっとりと歌われたかと思えば、続く「Trigger」ではグルーヴィなビートが響き渡り、オーディエンスの情緒は忙しなく揺さぶられる。「今年は極めてかわいい年にしたい。みんなも私も、一緒にかわいくなろう」という彼女の言葉を受けてスタートしたのは、1stミニアルバムの収録曲「キワメテカワイイ」。七海の言葉通り、そして楽曲のタイトル通り、“カワイイ”に対する飽くなき探求心が提示された。

七海から「昨日がおじいちゃんのお葬式だったんです」と明かされると、場内の空気は一変。彼女は「遠くにいてもみんな心がつながっている、と思いながら精一杯、歌わせていただきました。そんな思いが、みんなにも届いていたらうれしい」と話したのち「Seventh Heaven」 を届ける。情感たっぷりに歌う彼女の姿を、うらんちゅはじっと見守った。

「Parallel Show "Prism"」の大阪公演は、3月30日に大阪・松下IMPホールにて開催される。チケットは各プレイガイドにて販売中。

Nanami Urara 2nd ONE-MAN LIVE「Parallel Show “Prism”」大阪公演

2024年3月30日(土)大阪府 松下IMPホール

七海うらら(Photo by Yuka Ohki)