川栄李奈が主演の水曜ドラマ「となりのナースエイド」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系Huluでも配信)の第9話の放送が終わり、第10話の予告で衝撃の真実が明らかとなった。

【写真】川栄李奈“澪”がオームス適応訓練に成功する

■第9話の放送では…

実は小夜子の手術に児童養護施設長の同意が出たのは手術が終わった後だった...。澪はそのことを知らない。もしそれがマスコミにバレたら大ごとになり、オームスの開発も頓挫してしまうため、火神は大河に「玉野小夜子の手術は養護施設長の同意を得てからやった!いいな」と口裏を合わせるよう指示。火神がシムネスに侵されていることを知った大河は、火神の力になろうと改めて決意を固める。

一方その頃、猿田(小手伸也)は、早苗が大河に詰め寄っているところを録画した動画をSNSで拡散して大河と澪をおとしめようと考えていた。企みをいつもつるんでいる看護師の明菜(織田梨沙)とちえみ(あかせあかり)に話したところ、なんと二人に「桜庭さんは本気で患者さんに寄り添って、笑顔にして、すごい。先生も人を陥れることばっかり考えるより人を笑顔にすることを考えたほうがいいと思う」と突き放される。そんな猿田に1人の男が近づいてくる...「少しお話よろしいですか?」...その男は以前、記者会見で大河に論破されたフリーライターの井出だった。

■亡き父の秘密が明らかに

澪は、父・晃と火神がかつて同じ大学病院で働くライバルだったと知って衝撃を受ける。火神の話では、後輩だった晃は外科医としても研究者としても火神よりも上だったという。晃の夢は、必ず完治できる新しいガン治療を開発することだった。その思いに感化された火神も同じ夢を目指すことにしたが、晃は若くして他界。それから火神は死に物狂いで火神細胞を生み出し、シムネスを完治させるためのオームスも完成に近づこうとしている。「オームス適応訓練を受けてくれないか。キミの父の夢をかなえるために...」...火神だけでなく大河と玲香からも懇願された澪は、「分かりました、試験だけは受けます」。

なんと、澪のオームスとのシンクロ時間は1時間を超えた。大河でさえ15分が限度のオームスに、一発で適応してみせたのだ。火神は喜び、大河からも「おまえの時間、全てオームスのために使ってくれ」と頼まれた澪は、「それってナースエイドの仕事ができないってことですよね?」。ナースエイドになったのはPTSDを克服して外科医に戻るためだった。だが、今となってはナースエイドの仕事にやりがいを感じていて...。

外科医に戻るか悩む澪

澪は、晴美(水野美紀)、夏芽(吉住)、相馬(矢本悠馬)の3人にもとは外科医だったこと、ナースエイドを続けるべきか迷っていることを打ち明ける。3人は、澪が外科医だったことに気付いていた。そして、「澪は信念を持っているのだから、好きにすればいい」と背中を押してくれた...。そんなとき、橘からファイルの添付されたメールが届く。それは、父・晃が死ぬ前に書いた論文で...。その内容を見た澪は目を疑う。

澪は論文を火神に突き付ける。「あなたが開発したと言われる火神細胞は...本当は...私の父が開発したってことですか?」。晃の論文に書かれていたのは、火神細胞と同じ力を持った細胞の開発方法だった。論文の日付は15年前で、火神が火神細胞を開発して論文を発表する前。晃の死後、火神はさも自分が開発したかのように世間に発表し、特許も取得して富と名声を手に入れていたのだ。

■火神細胞は、澪の父が発見していた

「私が世に出したから、火神細胞によって多くのガン患者の命が救われた!桜庭だってそれを望んでいたはずだ!」...火神は全てを認めたうえで、シムネス完治のためには多くの資金が必要で、決して私利私欲で富と名声を手に入れたわけではないと説明する。しかし、澪にはそんなことよりも聞きたいことがあった。「姉はこの論文のことを教授に尋ねなかったんですか?」...新聞記者の唯が火神の元を訪ねた時、論文のことを追及したに違いない。「教授が...姉を殺したんですか?」。しかし、その答えを聞く前に、火神は再び血を吐き倒れてしまう。

火神はシムネスに侵されていた。残された命はもってあと数週間。延命のため、大河はその場で開胸手術を決断する。手術直前、火神は声を振り絞り、澪に真実を伝える「私はキミの姉...桜庭唯を殺した」唯は死ぬ直前まで真実を公表しようとしていた。しかし、それは晃の名誉のためというよりは、妹・澪のためだった...。「私が死んだ後、澪は私に延命手術したことを悔いて、医者を辞めてしまう気がする...。澪には父のような医者になってほしい...そのためにも、父がどんなに素晴らしい医者であったかを澪に教えてあげたい...」。しかし、唯が事実を公表すればオームス研究がついえてしまう。火神の心に悪魔が宿り、そして、唯を突き落とした。全てを知った澪は激しい怒りに震える「私はあなたを...許せません」。

大河による火神の開胸手術が始まる。しかし、心臓の腫瘍を摘出した途端、また新たな腫瘍が現れ驚異的異な速さで増大。「バカな...」...シムネスの脅威は、大河の想像をはるかに超えており「火神教授が...亡くなった」星嶺医大に衝撃が走る。

■最終回の見どころ

「私はキミの姉...桜庭唯を殺した」。シムネスに侵された火神(古田新太)は、澪(川栄李奈)の姉・唯(成海璃子)を殺したことを認めた直後、息を引き取った...。数日後、星嶺医大はかつてない混乱に包まれていた。親の許可を得ないまま小夜子(永瀬ゆずな)の手術をした日本屈指の天才外科医・大河(高杉真宙)の違法な医療行為が明るみとなり、大勢の報道陣が詰めかけたのだ。

姉の死の真相を知った澪はショックでふさぎ込み、大河は自宅謹慎。さらに、火神がいなくなったことで星嶺医大の反火神派が活気づき、オームス開発は中止の危機に。もはや統合外科は空中分解寸前。そんな中、澪は悩んだ末...「星嶺医大を辞めようと思っています」――。

「となりのナースエイド」9話より/(C)日テレ