レアル・マドリードカルロ・アンチェロッティ監督がスペイン検察当局に脱税の容疑で告発されたようだ。6日、アメリカメディア『AP通信』、イギリスメディア『テレグラフ』などが伝えている。

 報道によれば、アンチェロッティ監督は10年前のレアル・マドリードの任期中に肖像権等の収入の一部をペーパーカンパニーを通じて隠した疑いでスペイン検察当局に告発されたとのこと。金額は約100万ユーロ(約1億6300万円)だという。

 『AP通信』は、アンチェロッティ監督には2つの脱税容疑がかけられており、仮に有罪判決が下された場合は最大で懲役4年9カ月が科されると報じている。

 近年、スペインサッカー界では監督やトップ選手の脱税に対する厳しい取り締まりが行われており、2019年には同じくレアル・マドリードの監督を務めたジョゼ・モウリーニョ氏も脱税容疑で1年間の執行猶予付きの判決を受け、現在インテル・マイアミでプレーするリオネル・メッシも2016年に脱税容疑で210万ユーロ(当時のレートで約2億3000万円)の罰金を言い渡されている。

 スペインの法律では2年以下の懲役の場合は執行猶予が付くため、モウリーニョ氏やメッシは収監を免れたものの、今回アンチェロッティ監督にはそれ以上の懲役が科されると報じられている。稀代の名将の行く末はどうなるのか。大きな注目が集まる。

レアル・マドリードのアンチェロッティ監督に対し脱税疑惑 [写真]=Getty images