キャサリン皇太子妃が腹部手術を受けて以来、初めて公務に復帰する予定が誤って公表された。英陸軍の公式ウェブサイトでは、6月に開催されるチャールズ国王の公式誕生日祝賀祭「トゥルーピング・ザ・カラー」のリハーサル皇太子妃が出席すると記されたが、王室側がこれを否定した。陸軍は事実関係を確認せず、このような情報を流してしまったという。その後、同サイトは皇太子妃の出席に関する部分を削除した。

キャサリン皇太子妃は1月に腹部手術のため、英ロンドンのメリルボーン地区にあるプライベート医院「ザ・ロンドン・クリニック」に入院した。退院後は、英ウィンザーにある自宅アデレード・コテージで家族に囲まれて療養生活を送っている。

当時、ケンジントン宮殿は声明を発表し、皇太子妃は回復するまで王室公務をすべてキャンセルし、正式に復帰するのはイースター休暇が明ける4月以降になる見込みだと伝えていた

そんなキャサリン皇太子妃が、6月に公務に復帰するという誤った情報が公表されたのだ。

現地時間5日、英国防省が指揮する英陸軍の公式ウェブサイトは、6月15日ロンドンで開催されるチャールズ国王の公式誕生日祝賀祭「トゥルーピング・ザ・カラー」のチケットを発売開始した。

チケットは、英参謀本部「ホース・ガーズ」の入り口にあるホース・ガーズ・パレードで行われる伝統的な式典を観覧するものだ。アイリッシュガーズが凱旋式を行うほか、王室師団(Household Division)と王立騎馬砲兵(King’s Troop Royal Horse Artillery)の兵士達や音楽隊も参加する。

同サイトのチケット販売ページでは、式典当日にチャールズ国王が出席し、軍隊による式典を視察すると記されていた。さらにキャサリン皇太子妃がアイリッシュガーズの大佐として、6月8日に行われるパレードのリハーサルを視察すると書かれていた。

しかしチケットの発売直後、皇太子妃が出席するというのは、英陸軍による「早とちり」ではないかと報じられた。

英メディア『BBC』によると、英陸軍は皇太子妃がアイリッシュガーズの大佐を務めていることに基づき、イベントの詳細を公表したそうで、このページを公開する前に王室の承認を得ていなかったという。

また英メディア『Daily Mail Online』によると、ケンジントン宮殿の関係者は陸軍の発表について「相談は受けていない」と明言し、皇太子妃が公務に出席する場合は、王室のみによって発表されると述べた。

一方、バッキンガム宮殿は、がんの治療中であるチャールズ国王の今後の公務の予定について、継続することを確認した。しかし国王の健康状態によって、時期が近づいてから変更する予定があると強調している。

その後、英陸軍のウェブサイトのチケット販売ページでは、キャサリン皇太子妃が出席するという部分が削除された。チャールズ国王の出席については、変更されていない。

画像3枚目は『The Prince and Princess of Wales Instagram「Thank you to everyone involved in this year’s Trooping the Colour.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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