飛行機

海外旅行をした人のうち、半数以上が旅先で下痢になると言われている。主な原因は衛生環境が未整備な地域で生水などを摂取し、菌に感染することだと考えられている。

まさにそんな目に遭ったある女性の投稿に注目が集まっていることを、アメリカの『People』やニュージーランドの『nzherald.co.nz』が報じた。

 

■搭乗前にお腹を壊した女性

10日、ジョアンナ・チウさんという女性がX(旧・ツイッター)に、ウエストジェット航空を利用した際の出来事を投稿した。

ジョアンナさんはその日、メキシコでのバカンスを終え、自宅があるカナダバンクーバーに戻る予定だった。ところが旅先での飲食物が原因でお腹を壊し、飛行機に搭乗後、離陸までに数回トイレを利用した。

すると客室乗務員から、「体調不良ならば機内に搭乗することはできません」と言われたそうだ。

 

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■搭乗拒否を食らう

ジョアンナさんは「薬を飲んでいるので、もう少しで良くなると思います」と説明したが、客室乗務員から降機を命じられ、従ったという。

翌日には体調が回復したジョアンナさんは、別便に振り替え帰宅。しかし投稿で「航空会社はホテル代もタクシー代も出してくれなかった」「あの時、『体調は万全です』と嘘をつけばよかったの?」と訴え、腹の虫が治まらない様子だ。

さらに世間の人々に向け、「もし離陸前にお腹が痛くなって何か聞かれたら、『膀胱が小さいだけなんです』と答えたほうがいいわよ」と冗談を飛ばしている。

 

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■航空会社は「安全第一」を主張

この件を受けて航空会社の広報担当者は謝罪したが、「旅行中に予期せぬ病気になることはあります。しかしすべてのお客様と乗務員にとって、安全で健康的な環境を維持することが最も重要です」と述べている。

また、客室乗務員たちは日頃から「搭乗前に搭乗客の様子をしっかりと確認し、不審な点や体調が優れない人がいた場合は、必要な判断を下すよう訓練されています」とも明かしている。

 

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■世間は航空会社の対応を支持

ジョアンナさんの投稿を読んだ人々は、ほとんどが航空会社の対応を支持。「具合が悪いなら最初から別便に振り替えるべき」「自ら招いた結果」といった声が相次いだ。

また「もしウイルス性の病気だったら、機内の全員に迷惑がかかる」「離陸してから悪化したらもっと大変」など、最悪の事態を想定する人もいる。

他にも「上空は地上と違うので、体調が悪化しやすい」「私も客室乗務員ですが、どこの会社でも体調の優れない人は判断対象になるはず」と、同職の人からの意見も寄せられた。

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